山を登る魚

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【書評】本多静六「私の財産告白」/節約のための節約は意味がない

目的のない節約に意味はありません。アメリカの大学のとある論文では、「倹約家は浪費家より不幸になる」という研究結果があります。

本多静六/私の財産告白 要約

「私の財産告白」っていう本があるんですが、これを書いた本多静六という人は東京帝国大学農科大学(現在の東京大学農学部)の教授だった人で「日本の講演の父」と呼ばれる偉人です。

同時に投資家・倹約家としても有名で最終的に大資産家になります。その倹約エピソードがなかなか強烈です。

  • どんなに苦しくても毎月の収入の4分の1を天引き貯金し、残金で生活する
  • 賞与や副業収入はすべて貯金
  • 芋粥とホルモン漬(自作の野菜を塩漬けにしたもの)だけの簡易生活

ここまで読むとちょっとヤバい人に思えますね。でも本多静六には節約に関する強い目的意識がありました。

  • いかに学者として優秀でも貧乏生活を続けていては権威も何もあったものではない
  • 常に金のために自由を制せられ、心にもない屈従を強いられてはいけない

節約のための節約には意味がない、何のために節約するのかをシビアに考えることの大事さを痛感します。

戦後まもなくの頃に出版された本のため、現代の日本に全ては当てはめられませんが単純に読み物としてもおもしろいです。

文庫版でお安く読めますし、Kindleでもよくセールになっているのでオススメです。

まとめ

使える手段は全部使って節約して貯金する。それはいいことだけど、それ自体が目的になったらダメですよという話ですね。

本多静六自身も節約の為の節約はただの「吝嗇(りんしょく)=ケチ」だと戒めています。

欲しいものややりたいことがあるなら、思い切ってドカンと使いましょうねってことです。

何のために働いてお金を稼いでいるのか、定期的に考えることって大事だと思います。