アメリカで最も愛されたロックバンドのひとつ、ジャーニーの名曲を5つご紹介。
TV番組のテーマ曲やCMソングとして使われることが多く「名前は知らないけど聴いたことがある」、そんな曲が多いのがジャーニーの特徴だ。
今回はスティーブ・ペリーがボーカルを務めていた、バンドの黄金期を中心にピックアップしてみた。
ジャーニーとはどんなバンド?
1973年にアメリカで結成されたロックバンド。
スティーブ・ペリーがボーカルとして加入した1977年以降、ヒット曲を連発していく。特に1981年のアルバム「Escape」では全米1位を獲得して、人気バンドとしての地位を確立した。
1980年代初頭に活躍したボストンやTOTO、ヴァン・ヘイレンと並んで人気を得た、この時期を代表するバンドである。
Don't Stop Believin'
「Don't Stop Believin'」は、ジャーニーの7枚目のアルバム「Escape」のトップバッターとして収録されている名曲。
1981年発売当時の売れ行きは米国ビルボードホット100で9位、カナダでも9位とまずまず。
いっぽうイギリスではトップ40にも入らなかったものの、2010年に人気ドラマ「Glee」でカバーされたことでその年のチャートで6位を記録するリバイバル・ヒットになった。
日本では日産「エルグランド」のCMソングに起用されたことで有名な曲だ。
「Don't Stop Believin'」は僕が就職活動に失敗して将来に絶望していたころ、いつも自分を励ましてくれていた人生の応援歌だった。
「信じることをやめるな!」というタイトルどおりの歌詞に何度も救われた。
うまく行かなかった面接の帰り道、落ち込んでトボトボと歩いていたらこの曲がイヤホンから流れてきて泣きながら帰ったことを思い出す。
あなたが困難に負けそうになったときはこの曲を聴いてほしい。きっと勇気づけられるはず。
Open Arms
「Open Arms」もジャーニーの7枚目のアルバム「Escape」に収録されたバラードソングだ。
1982年に発売されると米国ビルボードホット100で2位を獲得した、ジャーニー最大のヒット曲。
1996年にはマライア・キャリーのカバーがUKシングルチャートで4位となり再注目された。
「Don't Stop Believin'」と同様に、日産「エルグランド」のCMソングに使われた。
まさに王道のバラードで、洋楽のラブソング特集では必ず取り上げられる名曲中の名曲。
壮大なメロディーと、スティーブ・ペリーが放つ高音ボーカルが心地よく耳に響く。バラードながら3分ちょっとという短い演奏時間で聴きやすい。
ジャーニーを聴くならまずはこの曲から、と思う一曲。
I'll Be Alright Without You
「I'll Be Alright Without You」は、9枚目のアルバム「Raised On Radio」に収録。シングルカットされたこの曲は全米ビルボードで14位を記録した。
全体的にメロディアスな「Raised On Radio」を代表するような曲で、美しいメロディーラインにうっとりさせられる。
僕はこのアルバムの中ではこの曲が特に好きでよく聴いている。
時間帯で言うと夕方に似合う曲だと思っていて、日没ごろの時間に聴いたらすごくエモい気分になれる。
金曜の仕事終わりにこの曲を聴きながら帰ると、めちゃくちゃ爽やかな気分で週末を迎えられるんだよね。
夕焼けのきれいな海岸線をドライブしたくなるような名曲。クルマ持ってないけど。
Any Way You Want It(邦題:お気に召すまま)
「Any Way You Want It」は6枚目のアルバム「Departure」のリードシングルとしてリリース。全米ビルボードでは23位を記録した。
スティーブ・ペリーの加入で勢いを増していたジャーニーの姿と重なるように、明るく楽しくなるメロディー。
日本でこの曲といえば、フジテレビ系列の情報バラエティ「とくダネ!」のオープニング曲だったのが有名じゃないかな。朝のイメージにぴったりな素晴らしい選曲。
この曲も含めて「とくダネ!」のOPは80年代の洋楽ヒット曲を一貫して使っている。
選曲している人とは絶対に話が合うと思うので、もしお会いできたら一晩中語り合ってみたい。
Separate Ways (Worlds Apart)
曲自体よりMVが有名になってしまった悲運の名曲。
8thアルバム「Frontiers」から1983年にシングルとしてリリース。全米ビルボードで6週連続8位のスマッシュヒットとなった。
日本ではTBS系列のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)中継でテーマ曲として使用されたため、比較的若い世代にも馴染みのある曲だと思う。
ジャーニーが公式MVを撮影した初めての曲だったためか、方向性を探り探り作ったんだろうなぁ…というところが随所にうかがえる。
勇ましい曲調とボーカルが特徴的な名曲なんだけど、MVの評価のせいで迷曲みたいな扱いをされてしまっているのが少し残念。僕のなかではまぎれもなく名曲。
まとめ
今回はジャーニーの黄金期を彩った名曲たちを紹介してみた。
ゴリゴリのハードロックと言うよりはポップ寄りのロックで、全体的に聴きやすいってところはブライアン・アダムスに通じるところがあると思う。
スティーブ・ペリーがいまジャーニーにいないのが本当に残念だけど、現在のボーカルであるアーネル・ピネダの歌声も最高にカッコいい。
彼を迎えてリリースした「Revelation」も素晴らしいアルバムなのでぜひ聴いてみてほしい。
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