山を登る魚

山を登る魚のようにジタバタしながら生きてます

【登山ルート解説】雲山峰の大パノラマ。紀泉アルプス縦走【JR山中渓~山頂~JR紀伊】

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大阪にもアルプスはあったんだ!

ということで大阪と和歌山の間にまたがる紀泉アルプスに登ってきました。
中でも展望がいいという噂の雲山峰の展望広場が目的地です。

山中渓駅→雲山峰三角点→紀伊駅ルート

「雲山峰」は「うんざんぽう」と読みます。標高3,000mぐらいありそうなカッコいい名前ですが490mしかありません。

しかし「アルプス」「縦走」というだけあり歩く距離は長く、なかなかの手ごたえでした。

バスなどを経由せずJR阪和線の各駅から直接登れることや、低山ながら雄大な景色を楽しめるのも大きな魅力ですね。

下山に関してもJRの駅まで徒歩で降りられるので本当に便利。今回は山中渓駅から登って紀伊駅に降りるルートを選びました。

JR山中渓駅からスタート、まずは第一パノラマへ

JR山中渓駅の改札を出たら道路沿いに右に進み、踏切を越えて登山口に向かいます。

親切な看板があるので迷うことはありませんでした。

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高速道路の高架下を通ると登山口に到着。

雲山峰に向かう紀泉アルプスの登山ルートは、
「銀の峰ハイキングコース」の一部になっており途中まで同じルートを通ります。

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いきなり結構キツめの登りが来ますので、あまり飛ばさず頑張りましょう。
ちなみにこの辺はシダ植物の楽園みたいになっていました。ジャングルみたい。

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少し登るとさっそく雲山峰方面と「銀の峰コース」の分岐点が現れます。

そのまま雲山峰に向かってもいいんですが時間に余裕があれば右に曲がって、
ぜひ第一パノラマに寄り道してみてください。

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泉州・関西空港から大阪市内、神戸方面や明石海峡大橋まで見渡せる絶景が見られます。
あまりにも絶景過ぎて「もう今日これだけで帰ってもいいかも…」ってちょっと思いました。笑

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本当は上まで登ってからと思っていたんですが、誰もいないし眺望は抜群だし、少し早めのお昼ご飯をいただくことに。

メニューはいつものやつ。おにぎり2個&ミニカップ麺です。

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この日は空気が澄んでいて見通しが良かった半面、風が強くてじっとしてるとだいぶ体が冷えてしまいました。

風が強いのは海が近いからというのもあるんでしょうね。

シングルバーナーは強風に弱いのでご注意を。ST-310はダイソーグッズで風防化できるのでオススメです。

食後のコーヒーもしっかり頂いて、雲山峰方面に向かいます。

雲山峰までは細く長い道が淡々と続く

元々がさほど高い山ではないので、基本的にはゆったりとした登りが続きます。

ときどきグッと標高を上げるような場面もあり息が上がりますが、
すぐ平坦な道に戻るのでそんなに苦しいということはなかったです。

小さくてもアルプスというだけあり、アップもあればダウンもある縦走という感じに近いですね。

この辺りは展望も少ないので植物の写真が多くなりました。

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全体的に細めの道を淡々と歩きます。

これはすれ違うの無理だな~という箇所もありますが、とりあえずほとんど人がいないので問題ないです。

寒い日だったにせよ、天下のYAMAPで1人しかすれ違わなかったのは驚き。

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そんな感じでときどき立ち止まってはシャッターを切り、また黙々と登っていると、
大阪湾側に突然の絶景スポットが出現!

鉄塔と電線が目の前にありちょっと残念ですが、それも含めて一つの風景。
先ほどの第一パノラマよりは西寄り、泉州方面の海を一望できました。

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このあたりからは木々の隙間から海を横目に望みつつ、
先ほどまでとは一転、山頂に向けて一気に標高を上げていきます。

ここまで歩いてみて感じたんですが、けっこう足元に岩が露出しているところが多いんですよね。

金剛山系とは少し地質が違うのかな?足を取られないように慎重に歩いていました。

雲山峰の三角点に到着!経由して展望広場へ

先ほどの絶景スポットから30分ほどで雲山峰の三角点に到着!

とはいえ三角点周辺はあまり展望がなく、達成感も少な目でわりとあっさりした感じです。笑

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写真撮影もそこそこに、この先の展望広場・六角堂を目指します。
先に進むと地蔵山分岐に差し掛かりますので、標識に従って六角堂方面へ。

ちなみにここを曲がると井関峠に向かうルートに入ります。

私は紀伊駅に降りましたが、井関峠から六十谷駅に降りる方もけっこうおられるようです。

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地蔵山分岐から少し進むとすぐに視界がパッと開けます。青少年の森展望広場に到着です。

紀ノ川から和歌山市内、紀伊水道方面まで見渡せる大パノラマ!

他に登山客もおらず、絶景を独占させてもらいました。

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こういう広い景色のところに来ると、上の写真みたいに広角側でドーンと撮りたくなりがち。

でも迫力はあるけど主題がよくわかんなくてボヤけた写真になりがちなんですよね。

あえて望遠ズームで切り取ってあげたほうが、自分自身しっくり来る写真が多いなと感じました。

こればっかりは主観だし、写真を見る人の好みにもよるんでしょうが…。

というわけでここからの3枚は望遠ズームに付け替えて撮ってみました。うーん、やっぱりこっちのほうが好きかな。

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広角レンズを上手に使える人って尊敬します。

なんでも枠の中にに入れられてしまうがゆえに奥が深いです。

細く長い道を藪をかき分けながら下山。JR紀伊駅へ

展望広場でゆっくり景色を楽しんでいたらもう15時前になっていました。

まだ日も短い時期なのでそろそろ下山することにします。

展望広場の先にある六角堂を横目に下山ルートへ。

しばらく歩くと三叉路が出てきますが右の役ノ行者堂方面には向かわずまっすぐ進みます。

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ここからは特にややこしい分岐もなく道なりに山を下っていきます。
ときどき左側に出てくる「国鉄紀伊駅へ」の看板に従って進んでください。

というか国鉄がJRになってから30年以上経ってるんですけど、
少なくともそれ以上前からここにあるっていうことですよね…?

山を登ってると時代感を感じる看板がけっこうあって楽しいですよね。

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このあたりから藪の間をかき分けるような細い道が続きます。

冬場なのでそんなに苦でもないですが、草伸び伸びの夏場はちょっと大変そうです。

藪の隙間から紀ノ川方面の景色もチラッと見えてよきです。

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最後は竹藪を抜けて紀伊駅側の登山口に到着。

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トンネルを抜けると阪和道の紀ノ川SAがちょうど目の前に。

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高架下を抜けて田んぼ混じりの住宅街を歩いていくと紀伊駅に到着。

この日もケガなく無事下山できました。お疲れ様でした。

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雲山峰のポイントまとめ

  • 低山ながら眺望良し!
  • 海と山の景色、両方が楽しめる
  • JR阪和線の各駅から直接登れるアクセスの良さ
  • 急な上り下りは少ないがそのぶん歩く距離は長め
  • 真冬でも軽アイゼンは不要
  • 第一パノラマの眺望だけ味わって帰るのも全然あり

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雲山峰へのアクセス

JR阪和線「山中渓」駅で下車。

大阪・天王寺方面からは関空・紀州路快速で乗り換えなしで行けます。

8両編成の前4両は日根野駅で切り離され、関西空港に向かってしまいます。必ず後の4両に乗りましょう。

帰りの紀伊駅も紀州路快速停車駅のため、大阪方面まで乗り換えなしで帰れます。便利ですね。

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