山を登る魚

山を登る魚のようにジタバタしながら生きてます

【登山ルート解説】冬の金剛山に氷瀑を見に行きました【ツツジオ→山頂→タカハタ】

何のためにチェーンスパイクを買ったのかって?

それは冬の金剛山に登るためさ!

ということで雪がとけないうちに登ってきました。

【ルート】登り:ツツジオ谷 下り:タカハタ谷

金剛山には千早本道・伏見峠ルートで2~3回登ったことがありますが、

  • 少し難易度の高いルートにも挑戦したい
  • 氷瀑が見られる時期がそろそろ終わりそう
  • 千早本道の階段に飽きた

などの理由で今回はツツジオ谷から登ってみることにしました。

金剛登山口バス停からスタート、ツツジオ谷へ

河内長野駅から南海バスに乗り「金剛登山口」で下車して登山スタート。

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バスを降りたら来た道を戻って右に入り登山口へ。

歩いていくとモンベルと豆腐屋さんが見える分岐点に突き当たります。右に行けば千早本道ですが、今回は左へ。

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しばらく舗装された道を進みます。いい雰囲気の登山用品店が目印。

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しばらくアスファルトを歩くと分岐があるので右へ。

いきなりロープ付きの細い道が出てきます。

ロープを伝って細いところを歩いてみたくなるところですが、途中の黒くなっているところは凍っておりめちゃくちゃ滑ります。

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というか実際僕が滑り落ちました。身体もカメラも大したダメージはありませんでしたが…危ないところでした。

ここは万全を期して下に降り、土の道を行きましょう。しばらく歩くとまたまた分岐。ここは丸太橋を渡って右へ。

ちなみにここで左に進むと下りに使う予定のタカハタ谷に向かいます。

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ツツジオ「谷」ということでひたすら沢沿いを登っていきます。

しばらくは軽アイゼンなしでも大丈夫でしたが、ここから先に舗装路はありませんので早めに装着したほうがいいでしょう。

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このあたりのロープを使うような場所は初めてだったので楽しみながらもドキドキしましたね。

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ここ以外にもロープや手足を駆使して登らないといけない箇所や、足の置き場を考えて進まないと危険な場所も多々あり。

正直これまで登ってきた低山やルートとは難易度がワンランク違うと感じました。自分の体幹の弱さや足の上がらなさを痛感しましたね。笑

雪のない季節ならもう少し危険度は下がるかなと思いますが。

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一回り二回りぐらい上の年齢の方がスイスイと登っていくのを見て、自分の経験不足と体力不足を痛感しました。もっと鍛えないとダメですね。

凍りはじめた沢沿いを登り、氷瀑へ

先ほどの岩場を越えたあたりから足元の土が凍ってきます。ここからは完全に軽アイゼン必須です。

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標高を上げていくにしたがって沢も凍りはじめました。

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余裕がなくてあまり写真は撮れてないんですが、けっこうこの辺はキツかったです。

狭い足場を大きく足を上げて踏みあがる箇所や、ロープ・木の枝や根っこを掴んで上がっていくようなところもありました。

とにかく全身使いながら必死で登っていました。

で、実際ここでまた落ちかけました。ロープがなかったら危なかった。滑落事故も実際に起きているとのことで、本当に気をつけないといけないですね。

そんな感じで一歩一歩慎重に登っていくと、沢沿いに人だかりが。

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突然あらわれた氷瀑。本当にきれいで幻想的な光景でした。

自宅から1時間で行けるところにこんな場所があるなんて、今までなんで知らなかったんだろう…。

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山頂小屋のおじさん曰く、氷瀑は明日ぐらいまでやね~とのだったのでちょうどいいタイミングで登れたようです。ラッキーでした。

4人組の方から写真撮影を頼まれたり、自分の写真も撮ってもらったり、ひとしきり氷瀑の写真を撮って満喫しました。

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名残惜しかったですが時間も限られているので山頂に向かいます。

引き続き沢沿いをグイグイ登ります。平坦なところが少なく息を入れるところが少ないので、うまく休憩を入れながら登っていきました。

山頂広場に到着。増える雪だるま

さすがに疲れてきたな~というところでようやく山頂に到着。金剛山の山頂はこの寒さでも相変わらずの人出。賑わってますね。

この日の眺望はあまりよくありませんでしたが、なんとかPLの塔あたりまでは見える感じでした。

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14時も過ぎていたので少し遅めのお昼にします。

メニューは定番のおにぎり2個+ミニカップ麺+ドリップコーヒー。ベンチに座って景色を見ながら食事を楽しみました。

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金剛山の山頂は行くたびに雪だるまが増えていてほっこりします。金剛山の雪だるま愛好家たちはすごいなと思いました。

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山頂では初めて野鳥も撮影することができて嬉しかったです。カラスでしたが。笑

もう一羽のカラフルな小鳥はなんでしょう?ご存知の方がいたら教えてください。

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樹氷もバッチリ撮ってきました。

氷瀑のインパクトとはまた違った趣がありますね。

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1時間ほどゆっくりしていたらもう15時に。帰りのバスの時間もありますのでそろそろ下りることにします。

その前に売店で登山回数表を購入。もう2~3回登ってますがここからあらためてスタートということで。

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タカハタ谷を下って登山口バス停に戻る

下りはタカハタ谷から。

山頂広場の下にあるもう一つの広場の奥から入っていきます。

目印は六地蔵です。下山の無事を祈りつつお辞儀してから通りました。

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こちらも滑りやすい箇所があったり木の根で足を取られたりとなかなかの難コース。

下りは登り以上に滑りやすいので、次の一歩をどこに踏み出すか考えながら慎重に下りました。

疲れも出てきてますし何も考えずにスタスタと下りてると絶対コケますね。

途中の水場で一休み。一口だけ頂きました。

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少し進むと細い岩場。ここが最大の難所ですかね。

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この写真は通ったあとに振り返って撮ってます。ロープを使ってバランスを取りながらこっちまで渡りましょう。

ここを越えると少し道のりが楽になり、登りで通過したツツジオ谷との分岐に出ます。

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僕はここでもうチェーンスパイクは不要と判断して外しました。ここからは登りと同じ道を戻り、登山口のバス停に戻るだけです。

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バス停でしばらく待ち時間がありゆっくり待っていたら、突然雪が。大阪の都市部では見ない「積もる」雪の降り方でちょっとテンションが上がりました。笑

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振り返ると初心者の自分にとっては少しハードなルートだったかなと思いますが、経験としてはとても実りの多い登山でした。

なんとか今回も無事に下山できてよかったです。

金剛山 冬のツツジオ・タカハタルートまとめ

  • 軽アイゼン必須。持ってないなら絶対に行かないこと
  • 千早本道や伏見峠とは一段レベルの違う登山が楽しめる
  • 冬は難易度・危険度ともに増す。計画は慎重に
  • 淡々と歩くというよりは手足をしっかり使って登っていく
  • 平坦部分が少なく歩く距離は長くないが一気に登って一気に降りる
  • 氷瀑はいいぞ!樹氷はいいぞ!

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金剛山へのアクセス

南海高野線「なんば」駅から「河内長野」駅まで急行で約30分。

河内長野駅前から南海バス「金剛山ロープウェイ前行き」に乗り換え、「金剛登山口」で下車。

金剛山へは南海電鉄から「金剛山ハイキングきっぷ」という電車・バスの割引きっぷが出ていますので、こちらを使うとお得です。

(例)なんば駅から乗車した場合 往復大人2,150円→1,740円(約20%割引)

www.nankai.co.jp

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今週のお題「冬のスポーツ」