山を登る魚

山を登る魚のようにジタバタしながら生きてます

【登山ルート解説】3度目の登山は大和葛城山!天狗谷道〜山頂〜水越峠ルート

金剛山→岩湧山と南大阪のメジャー山岳をヒイヒイ言いながら登り、すっかり登山の虜になりつつある私。

もちろんこの2つの山も色々なルートや季節によって様々な顔があり、極めたなどとは口が裂けても言えない奥が深い山なのですが、初心者としてはやっぱり新しい山にどんどん登りたい!

となれば、次は大和葛城山しかないだろうということで登ってまいりました。

新しいカメラのデビュー戦

今回は新しい撮影機材のデビュー戦でもあります。オリンパスのOM-D E-M5 MarkⅢとうカメラと、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROというレンズの組み合わせ。

今をときめくフルサイズ機であるαシリーズからなぜマイクロフォーサーズのこのカメラに買い替えたのかについては、後日別の記事にまとめてみようと思っています。

この日一日使ってみた結論から言うと、本当に買ってよかったです。今の自分にピッタリのカメラが選べたなと思いました。

この記事に出てくる写真は全てこのカメラで撮りましたので、ご参考までに。なお加工はしておらず、全ていわゆる「jpeg撮って出し」の写真です。

近鉄・富田林駅からバスで葛城登山口へ

さて、大和葛城山に出発です。近鉄南大阪線で富田林駅に向かい、金剛バスの千早線「葛城登山口・水越峠行き」に乗り換えて葛城登山口で下車、ということになります。

今回は葛城登山口バス停近くから始まる天狗谷道ルートを使って登ることにしました。

f:id:narahara_mebaru:20211030211859j:plain

富田林駅東側ロータリーの2番乗り場。「千早ロープウェイ」行きに乗らないよう注意

30分ほどバスに揺られていると、葛城登山口に到着。

f:id:narahara_mebaru:20211030213538j:plain

葛城登山口バス停

バスを降りたらバスが進んできた方向から逆側に一旦戻り、「青崩」という看板のところから山道の入り口に入っていきます。

f:id:narahara_mebaru:20211030213923j:plain

青崩の看板が目印。

f:id:narahara_mebaru:20211030214100j:plain

登山スタート。

しばらくは足場が良く傾斜も緩やかな道が続きます。金剛山・岩湧山に比べるとかなり穏やかなスタートで、これは初心者向きかも…と思わせてくれます。

f:id:narahara_mebaru:20211030215034j:plain

こんな感じのゆるい登りが続く

f:id:narahara_mebaru:20211030215523j:plain

スギですかね。綺麗です。

こんな感じで周りを見渡す余裕もありつつゆったり歩いていました。

突然の沢

すると目の前に突然ちょっとした沢が現れました。水量は全然大したことないけど、どこを通っていいのかわからない…

f:id:narahara_mebaru:20211030220114j:plain

ちょうどベテランさんっぽい方が後ろから追いついてきたので、写真を撮っているふりをして道を譲って先に行っていただき、その人の通ったルートを参考にすることにしました。笑

f:id:narahara_mebaru:20211030220432j:plain

慣れておられるようでスイスイと進む。かっこいい

やはり経験者の方なのか、足の置けそうな石を見つけてひょいひょいと渡っていき、足場を登っていかれました。

ちょっとズルいようですが、真似をして進んでいくとなんとか同じように進んでいくことができました。そういえば「先達はあらまほしきことなり」と徒然草にも書いておりました。

このレベルの山だからこれで済んでいるものの、もっとレベルの高い山ともなればそうはいかないわけですから、(少なくとも今の時点で)単独行で登れる山というのは限られているなぁと思います。

f:id:narahara_mebaru:20211031080338j:plain

ちょっとした鎖場も。アスレチックっぽくて楽しい

沢沿いのゴツゴツした足場の多い場所を通り過ぎると、今度は丸太階段でグイグイと登っていくゾーンに入りました。

f:id:narahara_mebaru:20211031080740j:plain

なかなかの角度。一歩ずつ確実に

足元にも美しい風景はある

転ばないように気を使う沢沿いの岩場を越え、階段をコツコツ登っていると周りを見渡す余裕も出てきました。

山を歩いていると木々の美しさや木漏れ日なんかに目が行きがちなんですけど、実は足元のちょっとしたものにも山ならではのキレイな風景は隠れているんですよね。

f:id:narahara_mebaru:20211031081743j:plain

苔って綺麗ですね。お気に入りの一枚。

今日持っていったM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROというレンズは、実は対象物にすごく寄って撮れるという特徴がありまして。

今回は登山なので自然物ばかりですが、レストランの美味しそうな料理やカフェのスイーツをきれいに撮るのにも使いやすいレンズなんですよ。

f:id:narahara_mebaru:20211031082325j:plain

高山植物の多い山なんかは歩いてて楽しいでしょうね。撮ってばかりで全然前に進まないような気がします。笑

関西で高山植物といえば伊吹山が有名だそうなので、ぜひ行ってみたい山ですね。もうすぐ冬山になってしまうから、しっかり経験を積んで来年の春あたりかな?

f:id:narahara_mebaru:20211031082956j:plain

しかしこうやって撮った写真を振り返っていると、すごくいい描写をしてくれるレンズだなと感じました。これからも旅の思い出を綺麗に残してくれる、いい相棒になりそうです。

いよいよ山頂に到着!

階段でグイグイと標高を稼ぐゾーンを乗り越えると、次は杉林の中を抜けていくちょっと広い道に出ます。

f:id:narahara_mebaru:20211031091241j:plain

しばらくこういう感じの場所が続きます。山頂まではもうちょっとのはず!だいぶ足に来てますが、一歩一歩踏みしめながら登っていきます。

f:id:narahara_mebaru:20211031091749j:plain

杉林を抜けると道標が。ここが弘川寺ルートとの合流点のようですね。あちらのルートはどんな風景が広がってるんでしょうか。またあらためて登ってみたいですね。

f:id:narahara_mebaru:20211031092804j:plain

あとは整備された砂利道を進むだけ。息を整えながら、山頂の景色に心を馳せます。

f:id:narahara_mebaru:20211031115633j:plain

自販機を見るとホッとします

自販機のある小屋を過ぎたあたりからは完全に遊歩道。

f:id:narahara_mebaru:20211031115903j:plain

脇道にある階段を登ります。

f:id:narahara_mebaru:20211031120427j:plain

一面のススキ原の間を縫ってさらに登っていきます。

f:id:narahara_mebaru:20211031120634j:plain

ついに山頂に到着!きれいな青空!最高にすがすがしい日でした。

人は思ったよりは多くなかったかなぁ…ロープウェイもあるし絶好の登山日和だし、もうちょっと混んでるかなと予想してたんですが。

山頂からの景色はやっぱり最高。カップ麺も最高。

金剛山・岩湧山でもそうでしたが、やっぱり山頂から見る景色は本当に感動しますね。汗をかき、足をパンパンにしながら登ってきた甲斐があったなぁと思わせてくれます。

f:id:narahara_mebaru:20211031123740j:plain

f:id:narahara_mebaru:20211031124009j:plain

大阪平野を一望。この日は神戸方面まで見えました

ひととおり絶景を堪能したあとは、お待ちかねのランチタイムです。前回の悲劇を繰り返すことだけは避けるべく、今回はちゃんとカトラリーセットを持参しました。

yamasakana.com

今日のランチは「どん兵衛 ブタにんにく醤油」。運動したあとだからちょっとぐらい油っこくても許されるだろう精神。誰が許さなくても俺が許す!

f:id:narahara_mebaru:20211031124813j:plain

調理風景。

湯沸かしに使っているのはSOTOのST-310というシングルバーナーなんですが、強風で火が消えないようにするための風防は、実はダイソーで調達しています。こちらの記事にまとめてありますので参考にしてみてください。

yamasakana.com

アウトドアで食べるカップ麺って3倍増しぐらいで美味しいですよね。なんの効果なんでしょうね。空気なのか、汗かいて塩分足りてないからなのか…ほんと不思議です。

ちゃんと汁まで飲み干して、ごちそうさまでした。僕が言うことでもないですけど、ちゃんとゴミは家まで持ち帰りましょう。山はみんなできれいに楽しみたいですよね。

f:id:narahara_mebaru:20211031125443j:plain

お腹も膨れたので少し山頂付近を散策してから下山することにしました。バスの時間調整も兼ねてですね。

奈良向きのテラスからは奈良盆地が一望できました。こちらの景色も大阪側に負けず劣らずの美しさ。

f:id:narahara_mebaru:20211031222322j:plain
f:id:narahara_mebaru:20211031222325j:plain

ススキの大草原も堪能しておきました。

f:id:narahara_mebaru:20211031222823j:plain
f:id:narahara_mebaru:20211031222729j:plain

ひとしきり散策したところで、バスの時間も考えて下山の途につくことに。登りと同じ天狗谷道ルートではなく、せっかくなので水越峠に下りるルートを選びました。

【下山】水越峠ルートは角度がキツめ?初心者にはしんどいかも

山頂で少し時間を取りすぎたため、写真撮影は少なめでサクサクと下りていったんですが、背が高く角度のキツい階段が多い感覚がありました。これ登りだったらかなりしんどかっただろうなぁと思います。

f:id:narahara_mebaru:20211031223744j:plain

山頂付近はこんな景色がチラリと見えたり

f:id:narahara_mebaru:20211031223820j:plain

フラットで歩きやすい道も多いんですけどね

f:id:narahara_mebaru:20211031224049j:plain

ちょっと心折れそう

ちょっとした鎖場があったり沢登りのあった天狗谷道ルートと比べると、全体的に寂しげな道が多いかなと思います。淡々と山道をのぼっていきたい、そんなストイックな人にはおすすめしたい。僕は天狗谷道のほうが好き。

f:id:narahara_mebaru:20211031224742j:plain

そんな道をひたすらスタスタと降りていくと、ちょっとした小川沿いの平坦ルートに出ました。川と言っても行きの天狗谷道で見た沢のようなものではなく、用水路といった感じ。

f:id:narahara_mebaru:20211031225223j:plain

こんな道を少し歩いていくと水越峠側の登山道入り口に無事到着。

f:id:narahara_mebaru:20211031230406j:plain

ちなみに水越峠のバス停に向かうには、通行止めになっている祈りの滝方面を背にしてまっすぐ舗装路を下っていくだけ。

f:id:narahara_mebaru:20211031230709j:plain
f:id:narahara_mebaru:20211031230408j:plain

水越橋を渡ったところがバス停。

f:id:narahara_mebaru:20211031230409j:plain

やってきた富田林駅行きのバスに乗り込み帰路につきました。お疲れ様でした。

あまり電車やバスで寝られないほうなんですが、この日は富田林駅まで気持ちよく爆睡してしまいました。やっぱり疲れていたんでしょうね。

駅の自販機でセブンティーンアイスを食べて少し回復してから電車に乗って帰りました。

まとめ

3回目の登山も天候に恵まれ、楽しい思い出ばかりの楽しい一日にすることができました。

天狗谷道ルートはちょっとしたアスレチック感もあり、登山してる感があってなかなか楽しかったですね。登るという意味では金剛山・岩湧山のときより楽しかったかも。ただ、今回いちばんの後悔がこれ。

迷惑になってたかもしれないし無理にお願いできることでもないのだけど、黒柴好きとしてはお断りされたとしても声だけはかけてみればよかったと後悔…。次に同じような機会があったら頑張ってみよう。

さて、次の山行はどうしましょうか。まだまだ南大阪を攻めるか、六甲・須磨アルプスあたりに行ってみるか…考えるのも楽しみですね。

おすすめがあったらコメントやTwitterでリプライ頂けると嬉しいです。