金剛山→岩湧山と南大阪のメジャー山岳をヒイヒイ言いながら登り、すっかり登山の虜になりつつある私。
もちろんこの2つの山も色々なルートや季節によって様々な顔があり、極めたなどとは口が裂けても言えない奥が深い山なのですが、初心者としてはやっぱり新しい山にどんどん登りたい!
となれば、次は大和葛城山しかないだろうということで登ってまいりました。
新しいカメラのデビュー戦
今回は新しい撮影機材のデビュー戦でもあります。オリンパスのOM-D E-M5 MarkⅢとうカメラと、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROというレンズの組み合わせ。
my new gear…
— 楢原めばる (@NaraharaMebaru) 2021年10月29日
フルサイズ(α7Ⅲ)からマイクロフォーサーズにやってきました。軽さは正義。一緒にたくさん出かけるぞ〜!#OLYMPUS pic.twitter.com/SI6b4XbGpc
今をときめくフルサイズ機であるαシリーズからなぜマイクロフォーサーズのこのカメラに買い替えたのかについては、後日別の記事にまとめてみようと思っています。
この日一日使ってみた結論から言うと、本当に買ってよかったです。今の自分にピッタリのカメラが選べたなと思いました。
この記事に出てくる写真は全てこのカメラで撮りましたので、ご参考までに。なお加工はしておらず、全ていわゆる「jpeg撮って出し」の写真です。
近鉄・富田林駅からバスで葛城登山口へ
さて、大和葛城山に出発です。近鉄南大阪線で富田林駅に向かい、金剛バスの千早線「葛城登山口・水越峠行き」に乗り換えて葛城登山口で下車、ということになります。
今回は葛城登山口バス停近くから始まる天狗谷道ルートを使って登ることにしました。
30分ほどバスに揺られていると、葛城登山口に到着。
バスを降りたらバスが進んできた方向から逆側に一旦戻り、「青崩」という看板のところから山道の入り口に入っていきます。
しばらくは足場が良く傾斜も緩やかな道が続きます。金剛山・岩湧山に比べるとかなり穏やかなスタートで、これは初心者向きかも…と思わせてくれます。
こんな感じで周りを見渡す余裕もありつつゆったり歩いていました。
突然の沢
すると目の前に突然ちょっとした沢が現れました。水量は全然大したことないけど、どこを通っていいのかわからない…
ちょうどベテランさんっぽい方が後ろから追いついてきたので、写真を撮っているふりをして道を譲って先に行っていただき、その人の通ったルートを参考にすることにしました。笑
やはり経験者の方なのか、足の置けそうな石を見つけてひょいひょいと渡っていき、足場を登っていかれました。
ちょっとズルいようですが、真似をして進んでいくとなんとか同じように進んでいくことができました。そういえば「先達はあらまほしきことなり」と徒然草にも書いておりました。
このレベルの山だからこれで済んでいるものの、もっとレベルの高い山ともなればそうはいかないわけですから、(少なくとも今の時点で)単独行で登れる山というのは限られているなぁと思います。
沢沿いのゴツゴツした足場の多い場所を通り過ぎると、今度は丸太階段でグイグイと登っていくゾーンに入りました。
足元にも美しい風景はある
転ばないように気を使う沢沿いの岩場を越え、階段をコツコツ登っていると周りを見渡す余裕も出てきました。
山を歩いていると木々の美しさや木漏れ日なんかに目が行きがちなんですけど、実は足元のちょっとしたものにも山ならではのキレイな風景は隠れているんですよね。
今日持っていったM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROというレンズは、実は対象物にすごく寄って撮れるという特徴がありまして。
今回は登山なので自然物ばかりですが、レストランの美味しそうな料理やカフェのスイーツをきれいに撮るのにも使いやすいレンズなんですよ。
高山植物の多い山なんかは歩いてて楽しいでしょうね。撮ってばかりで全然前に進まないような気がします。笑
関西で高山植物といえば伊吹山が有名だそうなので、ぜひ行ってみたい山ですね。もうすぐ冬山になってしまうから、しっかり経験を積んで来年の春あたりかな?
しかしこうやって撮った写真を振り返っていると、すごくいい描写をしてくれるレンズだなと感じました。これからも旅の思い出を綺麗に残してくれる、いい相棒になりそうです。
いよいよ山頂に到着!
階段でグイグイと標高を稼ぐゾーンを乗り越えると、次は杉林の中を抜けていくちょっと広い道に出ます。
しばらくこういう感じの場所が続きます。山頂まではもうちょっとのはず!だいぶ足に来てますが、一歩一歩踏みしめながら登っていきます。
杉林を抜けると道標が。ここが弘川寺ルートとの合流点のようですね。あちらのルートはどんな風景が広がってるんでしょうか。またあらためて登ってみたいですね。
あとは整備された砂利道を進むだけ。息を整えながら、山頂の景色に心を馳せます。
自販機のある小屋を過ぎたあたりからは完全に遊歩道。
脇道にある階段を登ります。
一面のススキ原の間を縫ってさらに登っていきます。
ついに山頂に到着!きれいな青空!最高にすがすがしい日でした。
人は思ったよりは多くなかったかなぁ…ロープウェイもあるし絶好の登山日和だし、もうちょっと混んでるかなと予想してたんですが。
山頂からの景色はやっぱり最高。カップ麺も最高。
金剛山・岩湧山でもそうでしたが、やっぱり山頂から見る景色は本当に感動しますね。汗をかき、足をパンパンにしながら登ってきた甲斐があったなぁと思わせてくれます。
ひととおり絶景を堪能したあとは、お待ちかねのランチタイムです。前回の悲劇を繰り返すことだけは避けるべく、今回はちゃんとカトラリーセットを持参しました。
今日のランチは「どん兵衛 ブタにんにく醤油」。運動したあとだからちょっとぐらい油っこくても許されるだろう精神。誰が許さなくても俺が許す!
湯沸かしに使っているのはSOTOのST-310というシングルバーナーなんですが、強風で火が消えないようにするための風防は、実はダイソーで調達しています。こちらの記事にまとめてありますので参考にしてみてください。
アウトドアで食べるカップ麺って3倍増しぐらいで美味しいですよね。なんの効果なんでしょうね。空気なのか、汗かいて塩分足りてないからなのか…ほんと不思議です。
ちゃんと汁まで飲み干して、ごちそうさまでした。僕が言うことでもないですけど、ちゃんとゴミは家まで持ち帰りましょう。山はみんなできれいに楽しみたいですよね。
お腹も膨れたので少し山頂付近を散策してから下山することにしました。バスの時間調整も兼ねてですね。
奈良向きのテラスからは奈良盆地が一望できました。こちらの景色も大阪側に負けず劣らずの美しさ。
ススキの大草原も堪能しておきました。
ひとしきり散策したところで、バスの時間も考えて下山の途につくことに。登りと同じ天狗谷道ルートではなく、せっかくなので水越峠に下りるルートを選びました。
【下山】水越峠ルートは角度がキツめ?初心者にはしんどいかも
山頂で少し時間を取りすぎたため、写真撮影は少なめでサクサクと下りていったんですが、背が高く角度のキツい階段が多い感覚がありました。これ登りだったらかなりしんどかっただろうなぁと思います。
ちょっとした鎖場があったり沢登りのあった天狗谷道ルートと比べると、全体的に寂しげな道が多いかなと思います。淡々と山道をのぼっていきたい、そんなストイックな人にはおすすめしたい。僕は天狗谷道のほうが好き。
そんな道をひたすらスタスタと降りていくと、ちょっとした小川沿いの平坦ルートに出ました。川と言っても行きの天狗谷道で見た沢のようなものではなく、用水路といった感じ。
こんな道を少し歩いていくと水越峠側の登山道入り口に無事到着。
ちなみに水越峠のバス停に向かうには、通行止めになっている祈りの滝方面を背にしてまっすぐ舗装路を下っていくだけ。
水越橋を渡ったところがバス停。
やってきた富田林駅行きのバスに乗り込み帰路につきました。お疲れ様でした。
あまり電車やバスで寝られないほうなんですが、この日は富田林駅まで気持ちよく爆睡してしまいました。やっぱり疲れていたんでしょうね。
駅の自販機でセブンティーンアイスを食べて少し回復してから電車に乗って帰りました。
まとめ
3回目の登山も天候に恵まれ、楽しい思い出ばかりの楽しい一日にすることができました。
天狗谷道ルートはちょっとしたアスレチック感もあり、登山してる感があってなかなか楽しかったですね。登るという意味では金剛山・岩湧山のときより楽しかったかも。ただ、今回いちばんの後悔がこれ。
途中で黒柴さんとすれ違ったのに、写真撮らせてもらう勇気が出なかった…
— 楢原めばる (@NaraharaMebaru) 2021年10月30日
優しそうなご夫婦だったからお願いできそうだったのに…悔しい… https://t.co/52qLxCRqgX
迷惑になってたかもしれないし無理にお願いできることでもないのだけど、黒柴好きとしてはお断りされたとしても声だけはかけてみればよかったと後悔…。次に同じような機会があったら頑張ってみよう。
さて、次の山行はどうしましょうか。まだまだ南大阪を攻めるか、六甲・須磨アルプスあたりに行ってみるか…考えるのも楽しみですね。
おすすめがあったらコメントやTwitterでリプライ頂けると嬉しいです。
さて、金剛山⇨岩湧山⇨大和葛城山と制覇したわけだけど、次はどの山にしようか。
— 楢原めばる (@NaraharaMebaru) 2021年10月30日
手近なのは二上山なんだけど、アクセスが良くないんだよね。カーシェアという手もあるか。