山を登る魚

山を登る魚のようにジタバタしながら生きてます

Excelがまともに使えない上司を見て、自分が考えるべきこと

前職でのお話。僕は30代前半のサラリーマン。メーカーで営業マンをしている。

営業なので基本的に外出していることが多いけれど、もちろん事務処理で会社にいることもある。

そんなとき、別フロアにいる上司から内線がかかってくる。

「めばるくん、ちょっと助けて~」

トコトコと階段をのぼり、上司のいるフロアへ向かう。Excelの印刷範囲のを指定する方法がわからないというのだ。

僕自身、特にパソコンの操作に詳しいわけじゃない。

Excelにしたって基礎レベルのことしか知らないし、わからないことはネットで調べてそのつど対処しているだけだ。

目の前にパソコンがあるのになぜこの人は自分で調べないのかと毎回疑問に思う。

別に嫌味で書いているわけではなく、僕に聞いて分かるレベルのことなんてGoogleの検索窓に打ち込めば一発で出てくるのだ。なんならそっちのほうが断然親切で詳しい。

頼ってもらうのは単純にありがたい。それなりの信頼のある相手でなければ頼み事もしないだろう。ひょっとしたら会話の機会を探ろうとしてくれていたのかもしれない。

ただ上にも書いたように僕が感じているのは不満ではなく疑問である。「俺の時間を奪うな」だの「会社内のPCスキルの低さを嘆く」だのと書けるほど、僕は意識の高いビジネスパーソンではない。

他人に聞く前にいったん自分で調べてみる

これは新卒社員がよく言われることだけど、それを言ってる上司や先輩社員も実はできていないことが多い。

僕自身は、わからないことはわかる人にさっさと聞いたほうがいいと思っているタイプ。だから逆に自分が聞かれたときも、わかることならサクッと教える。

だけど自分で調べて理解したほうが身につく感覚があるから、できれば1度自力で調べてみてほしいのだ。

最初に書いたようなExcelの使い方なら「Excel 印刷範囲 指定のしかた」で検索すれば出てくる。

もっと詳しく学びたいなら適当な教本を一冊買えばいい。amazonのレビューでそこそこ高評価されてるのを買えばそんなにハズレはないだろう。

前職のように全体的にPCスキルがそんなに高くない会社なら、Excelのことだけでもパッと答えられるようになればかなり重宝される。

新卒ならそれだけで会社に居場所ができる。メリットしかない。

自ら学ぶことで他と差が付けられる

上の話に続くかたちになるけれども、日常のちょっとしたことでも少し時間をかけて勉強するだけで他と相当差がつく。

Excelでわからないことが出てきたとき、そのたび検索したり他人に聞いて解決するのは手っ取り早い。

その場はとりあえず処理できたから業務上は何も問題ない。

だけどそこで「今後も仕事で使っていくことだし、ちょっと時間とお金をかけて勉強してみるか」と思えるかどうか。

そういう積み重ねが後々の能力に大きく差をつける。まさに自己投資である。

たとえば僕はカメラが趣味である。美しい星空写真の撮り方や、撮影後のRAW現像・レタッチの仕方を勉強したいと思っているとする。

ネットにその手の実体験ややり方なんてごまんと転がっている。しかしプロが書いてるのかアマチュアが書いてるのか、合ってるのか合ってないのかわからないような情報ばかりである。

結局、プロがちゃんと初心者向けに解説した本の中から、気に入ったものを一冊買って読みこんで、学んだことをもとに自分なりに動かしてみるのが一番早くきちんと身につくのだ。最近は各カメラメーカーがそういった教室を開催しているので、そこに通うのもいいだろう。

「これはぜひきちんと勉強してみたい。きっと自分を楽にしてくれる。役に立つ。」

そういった直感めいたものを感じたら、ぜひ大事にしてほしい。

上司の姿は将来の自分かもしれない

話は最初の場面に戻る。そういう勉強の積み上げをやらず場当たり的に対応してるとどうなるかというと、おそらく件の上司のような状態になるのだ。

そんな上司の姿を見て僕は自分の将来を想像し、ものすごい危機感を覚える。

これだけ移り変わりの激しい時代である。少し気を抜いたら一気に知識もスキルも過去の遺物になってしまう。

常に自分をアップデートする意識を持っていないと、すぐに使い物にならなくなるんじゃないか。考えるほど恐ろしい。

別に意識の高いビジネスマンになろうと言ってるわけじゃない。そんなのが無理なのは自分が一番よくわかっているし、そこまで仕事に心身を捧げるつもりもない。

新しい物事を受け入れられる柔らかい脳みそと、少しだけでもかじってみようと思える好奇心を常に持っていたいのだ。

周りの尊敬できる人たちはみんな流行への感度が高い。

よく分からないけどとりあえず触ってみようとする前向きな姿勢が一番大事なのだ。

たびたび強調するが、今日の文章は誰かに向けた説教ではなく、自分に対する戒めだ。

僕も30代後半に差し掛かってきて、10代~20代の感覚と明らかなズレを感じることが増えてきた。

へぇ、こういうのが流行ってるんだなと気づいたときには、実はもう周回遅れだったりして悲しくなるときもある。

かと言って「俺、若い子らの感覚わかってますから」感を前面に出すイタいおっさんになるのはごめんである。

これまでの経験に加えて、若い感覚もプラスしていくイメージで生きていきたい。できればイケオジでありたい。