山を登る魚

山を登る魚のようにジタバタしながら生きてます

カフェイン断ち生活を1か月続けたらなぜか2kg痩せた

引っ越し作業に追われていたら日課のコーヒーを2週間ほど飲んでいないことに気が付いた。

もともと1日に2~3杯のホットコーヒーを飲まないと落ち着かないぐらい、カフェインにどっぷり浸かっていた僕。

いい機会だと思ってしばらくカフェイン断ちしてみることにした。

ちょうど1か月ほど経ったので、今の時点で感じている体の変化をまとめてみようと思う。

体重が2kg落ちた

単に引っ越し疲れではないのかという気もするが、実際2kgほど体重が減った。

風呂上がりに以前よりお腹が凹んでいることにふと気づいて、体重計に乗ったら驚いた。

コーヒーを飲むと甘いものが食べたくなるという研究結果もあるらしく、そういうことも関係しているのかもしれない。

僕はシュークリームとどら焼きが好物だが、そういえば最近食べなくなった気がする。

そこには単純にコーヒーを買うためにコンビニに行く回数が減ったということも大きい。

コンビニに寄るとだいたいコーヒーを買うだけでは済まない。それこそスイーツやスナック菓子もついつい買って食べてしまう。

カフェインレス生活は健康にも節約にもいいのかもしれない。

睡眠の質の向上

もともと午後以降にコーヒーを飲むことは睡眠に影響があるということは聞いていたのだが、実際どこまで睡眠習慣の改善に効果があるかは疑問だった。

ところがカフェイン断ちをして以来、眠くなる時間帯がバラバラだったのが安定してきたり、夜中に起きてしまったりすることが一切なくなった。寝起きもスッキリである。

成人男性の1日における適正なカフェイン摂取量はおおよそ400mgが上限とされる。

引用:「食品中のカフェイン ファクトシート」食品安全委員会、平成30年

ただこれはあくまで目安であって誰にでも当てはまるものではない。

一切お酒が飲めない人がいるのと同じように、体質によって個人差がある。実は僕もカフェインがあまり合わない体質だったのではないか。

もしそうだとしたら、ピーク時に1日3~4杯のコーヒーを飲んでいたことを考えると恐ろしくなってきた。

胃腸の調子が良くなった

体質的に合わないのでは、と考えたのは睡眠のことだけが理由ではない。以前より明らかにお腹を下す回数が少なくなったのだ。

子供の頃は胃腸の弱いほうではなく、むしろ社会人になってからお腹が緩くなった。

胃腸と精神は密接に関連していることがわかっていて、ストレスの影響ももちろんあったと思うが、今思えばコーヒーの飲みすぎもあったのではないかと思う。

僕は社会人になってから2回、急性腸炎で倒れている。40度近くの高熱が1週間ほど続き、その間ずっと下痢に苦しんだ。

2度目のときには医者に「キミはもう冷たいものや辛いもの、その他の刺激物は一切控えなさい」と言われてしまった。

それから刺激物は極力控えるようにしていたが、コーヒーだけはやめられなかった。もちろんカフェインも立派な刺激物である。

仕事の休憩時に手持ち無沙汰というのもあったが、一番ひどいときは日に2~3杯は飲まないとどうも落ち着かなかった。

今思えば完全に依存状態である。

朝は通勤時にコンビニで買って一杯、昼はランチ後に一杯、夕方は仕事の追い込みに一杯+αというのがルーティンだった。

カフェインを断ってまだ1か月だがここまで胃腸の調子がいいのは久しぶりなので、やっぱりその効果なのでは?と感じている。

不整脈の回数が減った

僕は不安障害を患う前に不整脈を発症している。心室性期外収縮という病気で、今でも完治したわけではなくときどき症状が出る。

これ自体は即いのちに関わるものではないけれど、「脈が飛ぶ」というのはあまり気分のいいものではないし、通常より心臓に負荷がかかっているのは間違いないようだ。

発症した原因は私生活でかなり大きなストレスを抱えたことで、当時は常に脈が乱れている状態だった。

現在は通院・投薬もしていないが、今でもこの不整脈が出る要因が2つある。

ひとつは大きなストレスがかかったとき。これはメンタルダウンの前兆症状として出ることが多い。

そのため、不整脈が出たときは「休め」のサインと考えて早めに対処するようにしている。

もうひとつがコーヒーを飲んだ時である。

これがカフェインの興奮作用によるものなのかはわからないが、コーヒーを飲むと脈が乱れることが時々あった。

僕はコーヒーの香りをかぐのが大好きでそれだけでもリラックスできるのだが、カフェイン自体を摂取することはどうも僕の体にはあまり良くないらしい。

実際、心室性期外収縮とカフェインは相性が良くないという研究結果も出ているそうだ。

コーヒーの摂取が、心房やその付近から発生する不整脈である上室性頻拍の要因になることを示すエビデンスは得られなかった。

しかし、心室からの異常な電気信号が引き起こす不整脈である心室性期外収縮(PVC)が54%増加することが示された。また、コーヒーを2杯以上飲む人では、PVCの発生数が2倍に増加していた。

Marcus氏は「PVCの発生は珍しいことではなく、通常は無害とみなされている」と説明しつつも、「ただ、これまでの研究から、一部の人では、PVCの増加が心不全の独立したリスク因子となる可能性が指摘されている」と付け加えている。

コーヒーが活動性を高める一方で、特定の不整脈を引き起こす可能性 | ヘルスデーニュース | ダイヤモンド・オンライン

この1か月は引っ越し・転勤と大きなストレスがかかっているはずなのだが、不整脈がほぼ出ていないのはカフェイン断ちのおかげかもと思っている。

メンタルの安定

睡眠習慣の安定とも繋がっているように思うが、このところメンタルの波は落ち着いてきている。

新しい職場に適応できるかという不安はあるものの、そこまで大きく膨らんではいない。不安障害の症状もある程度落ち着いているようだ。

まぁ、これには自分の心持ちを変えたというところもある。

簡単に言うと「いい子ちゃんをやめよう」ということだ。できないものはできないし、そういう自分も仕方ないと思うようにした。

このあたりは以前の記事でも書いたとおり、心身の健康に勝るものはないとやっと気づけたからでもある。

yamasakana.com

物心ついたころから「他人に悪く思われたくない、いい子でいたい」というのが無意識にあった。

それが知らず知らずのうちに自分の心を押しつぶしていたということに最近ようやく気付いた。

思えば思春期特有の反抗期が僕にはほぼなかった。

それはいい子でいれば怒られずに済み、レールの上をまっすぐ歩いていれば楽だったからそうしていたように思う。

ところが社会人になるとそういう自分を演じるのにも限界が出てくる。

学生なら勉強と素行さえよければなんとかなっていた。

しかし社会に出れば仕事の質や量、人間性、様々な要素が絡んできて小手先の演技では隠し切れない。

厄介なことに、演技している自覚がないものだから本当の自分と偽りの自分の乖離がどんどん進んでしまい心を病んでしまったのだろうと思う。

だいぶ話が逸れた。

つまり、弱い自分やできない自分を見せまいと頑張っていたものの、いよいよ限界を迎えてだんだんと動かなくなっていく自分の脳みそを、カフェインで叩き起こして強引に回していたわけだ。

酒もたばこもやらない自分は、完全にコーヒーに依存していた。カフェインに逃げざるを得なかったんだろうと思う。

まとめ

すっかりコーヒーから離れてしまった僕だが、今のところ特に問題なく生活できている。

むしろ止めた効果のほうが大きそうなのでしばらくカフェイン断ちは続けていこうかなと思っている。

とはいえ、やっぱりあのドリップした時の香りは大好きだし、また飲みたいな~と思っているのも事実。

最近はノンカフェインのドリップコーヒーもあるそうなので試してみようかなと思っているところである。

カフェインの効果にはいいところも悪いところもある。自分の体質や感受性によっても大きく変わるので、うまく付き合っていきたいものだ。