山を登る魚

山を登る魚のようにジタバタしながら生きてます

30代での転職⇨適応障害で休職⇨復職。激動の一年を振り返る

こんにちは。楢原めばるです。

 

昨年の7月に記事を投稿してから、早いもので1年が過ぎてしまいました。1年前はまだ大阪の実家にいましたが、転職により現在は横浜で一人暮らしをしています。

 

本当に公私とも激動の1年でして、ブログを書く精神的余裕もないような感じでした。

 

少し一息ついてこれまでを振り返る余裕も出てきましたので、心の整理と文章作成のリハビリを兼ねて書いていこうと思います。

 

 

2022年5月 転職活動を開始

まだコロナ禍も収まりきらない2022年5月、私は転職活動に踏み出しました。

 

営業職ということもあり顧客や市場の状況は一番良くわかります。そのため自社の製品や業界自体が斜陽であることは以前から認識していました。

 

ただ待遇や職場環境はそこまで悪いものではなく、よく言えばのんびりした働きやすい会社ではあったので転職までするべきかどうかについては随分長い間迷っていました。

 

一方でこの頃、会社のビジョンや若手中堅社員への扱いに対して決定的に失望させられることが多々ありました。

 

また将来有望と目されていた同世代の社員たちが次々に退職していったことにも背中を押され、30代も半ばに差し掛かろうとしていた自身の年齢なども考えた結果、思い切って転職を決意したわけです。

 

思い立ってからは一気に行動を開始。

 

エージェントへの登録や面談、履歴書・職務経歴書のアップデートなどを進めていきます。また、興味のある会社へはバンバン面接希望を入れていきました。

 

思いのほか各企業からの反応が良く、トントン拍子で選考が進んでいき第一志望だった企業から9月入社で内定が出ました。

 

当初は関西勤務での採用ということでこのまま実家から通うか~と考えていたのですが、配属部署で急に退職者が出たことなどから横浜勤務を突如打診されました。

 

もとより独身で制約はないですし、転勤に抵抗はなかったので特に悩むことなくOKしました。

 

ある程度若いうちに首都圏で働いてみたいというのも大きかったですね。やっぱり仕事の規模や量が関西とは全然違うことを前職で実感していたので。

 

あとこういうことでもないと永遠に実家を出ねぇだろうなという気がしたので、今思えばいいきっかけでした。笑

 

2022年9月 転職先の横浜へ引っ越し。初めての一人暮らし

思いのほか早く内定が出たので慌てて職場に退職の意志を伝えました。

 

急だったこともありかなり驚かれました。7月に年度が変わったばかりで今期の社内体制としても困るという旨のお話もされ、申し訳ない気持ちになりました。

 

多かれ少なかれそういったことは覚悟していたので仕方ないのかもしれませんが、どんなに気を配っても立つ鳥跡を濁さずを完璧にやり切るのは難しいなとあらためて痛感しました。

 

後任に引き継ぎ業務をしながら、合間に有休を取って家探しと引っ越し準備・入社手続きなどバタバタとこなしていきました。

 

家探しに関しては時期的に物件の動きが良くなく、条件に合うところが少なかったのでなかなか苦労しましたね。往復4時間以上の新幹線移動で内見も気軽に行けないので。

 

引っ越し自体は業者手配と費用負担を転職先の会社が代行してくれたのでだいぶ助かりました。独り身で大した荷物がなかったのもありますが。

 

9月に入り新しい職場に着任。2度目の転職ですがやっぱり緊張はするものです。新しい業務や知識を覚えるのに必死の毎日でした。新卒の頃を思いだしました。

 

前任からの引き継ぎを終えて担当ユーザーを受け持ち、慣れない仕事に必死に食らいついていました。

 

いわゆるセールスマンというよりはプロジェクトマネージャーとしての側面が強い仕事で、引き合い受領から量産開始まで会社の内外で調整しながら遅れのないように進めていくというのが主な業務でした。

 

出張も多く月の半分ほど自宅に戻らなかったときもありましたね。残業も前職とは比にならないほど多かったです。もちろんちゃんと残業代は申請できるし貰えましたけどね。

 

そんな多忙な日々をなんとか過ごしているとあっという間に年末となり、大阪の実家で新年を迎えた私ですが、2023年に入って早々に体調に最初の異変をきたします。

 

2023年1月 1度目の体調不良。1週間の休養

年末年始でしっかりとリフレッシュして横浜の自宅に戻り、仕事始めを迎えます。年末までと変わらず多忙な毎日で、年初から案件対応や出張に追われる日々でした。

 

そんな1月下旬のある日、自宅でのリモートワーク中に体調に異変をきたします。

 

頭が真っ白になり、目の前にあるタスクに何から手を付けていいかわからなくなったのです。一種のパニック状態です。

 

それでもなんとか最低限の仕事はやらねばとだましだまし対処していたのですが、今度は異常な体のだるさを感じ、ベッドから起き上がれなくなりました。

 

これはおかしいと思い上司に相談、いったん有休を使って1週間の療養を取らせてもらうことになりました。

 

その間にメンタルクリニックを受診して薬を出してもらい、上司とあらためて面談。同じことが起こらないためにどうすればいいか話し合い、様子を見ながら業務を続けていくことになりました。

 

元々あった不安の種

実はメンタルに変調をきたしたのは初めてではありません。

 

私の実家には父がおらず私・母・弟の3人で暮らしてきたのですが、収入の柱がほぼ私一人であったことや、弟の金銭トラブルの解決や就職の斡旋に奔走するなど家庭内でのストレスをかなり溜め込んでいた時期がありました。

 

数年前、溜まりに溜まったストレスが爆発するような形で、不安障害とそれに伴う抑うつ状態に陥ったことがあったのです。

 

今回の体調不良もその時と同じような症状だったため、「ああ、やっぱりまた出てしまったか…」とすぐに思いました。

 

転職それ自体も大きなストレスがかかることに加えて、初めての業界・初めての一人暮らしということも不安の種になっていました。

 

さらに転職先の部署が想像以上にハードワークだったことやコロナ禍によるリモートワークで周囲に相談しにくい環境だったこともあり、再発に近い形になってしまったのだろうなと思います。

 

2023年6月 2度目の体調悪化。1ヶ月の休職へ

その後、上司にもたいへん配慮していただきながらなんとか体調を維持しつつ、今までどおり仕事を続けていました。

 

しかし、5月の休暇明け頃から再び体調が悪化してしまいます。

 

私自身はまた少し休みを取れば回復できるだろうなどと軽く考えていましたが、上司からは一度頭の中から仕事のことを抜くぐらいしっかり休んだほうがいいということで、有休ではなく一定の期間を区切って休職を取る方向になりました。

 

結局、主治医や産業医・産業カウンセラーのアドバイスを踏まえて1ヶ月の休職を取ることになりました。

 

休職にあたって診断書を出してもらったのですが、病名としては適応障害になるようです。

 

その「適応障害」という文字を読んだときに「ああ、自分って適応できてなかったんだなぁ」のをあらためて実感させられた気がしました。

 

別に自分を責めるとかそういう気持ちではなく、なぜか率直にそう思ったんですよね。

 

2023年7月~現在 復職。異動も含めて模索中

幸い1ヶ月の休職期間で体調が上向いたため、予定通り復職することができました。

 

産業医の先生のお話では、精神疾患での休職は最低でも3ヶ月程度から取ることが多く、また復職後も業務に制限をかけることが多いそうです。

 

私の場合比較的症状が軽かったことと回復傾向が確認できたため、制限無しでの復職となりました。

 

しかしさすがにいきなりフルで元の業務は難しいだろうということで配慮を頂き、とりあえずは他の営業さんのサポート業務をしているというのが現状になります。

 

今の部署での再起を基本線として考えつつも、また同じことを繰り返すのではないかという恐怖心があるのが正直なところですね。

 

そこはやはり上司も同じ考えを持っていたようで、私の休職期間中に他部署で受け入れ先がないかあたっていただいており、現在はそちらへの異動も含めて上司や他部署との面談を重ねているところです。

 

メンタルの問題を抱えた人間は実際受け入れ側も難しいでしょうから、そういった選択肢をもらえること自体が本当にありがたいことだなと思います。

 

これからのこと

この記事を書いている時点では、今の部署にとどまるのか違う環境に身を置くのかまだわからない状況です。

 

異動してすべて解決!何もかもが良くなる!とまではさすがに思いません。

 

ただ色々頂いているお話を加味すると環境を変えてみたほうがいいんだろうなぁとぼんやり考えているのが正直な気持ちですね。

 

いずれにせよメンタルの問題とは今後も長く付き合っていく必要があるわけで、あまり考えすぎず、ダメならダメでまたその時考えようぐらいの気持ちでいます。生きる道は一つではないので。

 

そういえば、休職期間中に近くの山に登りました。こちらへ引っ越してきてからは初めての登山。そんな心の余裕もなかったんですね。

 

道中で出会った同世代ぐらいの男性がたまたま関西出身で、ワイワイ話しながら山頂までたどり着きました。

 

さすがに1年ぶりともなると体力の落ちっぷりが半端なかったですが、やっぱりこの疲労感が心地いいんだよな~と思い出しました。山頂で飲むコーヒーの美味しさも。

 

しんどいな~と思いながらも焦らずコツコツ登っていけば、いつかは山頂に着くんですよね。

 

先立つものがないと生きていけないので仕事はもちろん大事ですが、登山と同じように焦らず周りの景色を楽しみながらコツコツと生きていきたいなと思っています。