山を登る魚

山を登る魚のようにジタバタしながら生きてます

Amazonプライムデー2022で買ったものを淡々と挙げていく

みんな大好きAmazonプライムデー2022が開幕しました。この記事は私がポチったものをただただ羅列していく記事です。

DABADA 軽量アルミ製トレッキングポール2本セット

前からトレッキングポールが欲しかったのでポチりました。

本当はモンベルのが欲しいんですが、生産供給が追い付かず当分欠品が続くとのことなのでとりあえずの間に合わせで購入。

2,700円は激安すぎてちょっと不安ですが、レビュー悪くないし難しい山で使うわけでもないので十分でしょう。多分。

 

SanDisk Extreme PRO SDXCカード 64GB

EOS R7も購入したことですし、メモリーカードも増強です。

この容量・スペックのメモリーカードが2,000円切るんですからすごいですよね。これで写真ライフも一層はかどってくれるはず。

 

Anker PowerCore III Fusion 5000

モバイルバッテリー兼USB充電器という優れもの。

バッテリーっていちいちケーブル経由で充電しないといけないのが面倒だったんですが、こいつならコンセントに直接差すだけで充電してくれます。

しかもその間もUSB充電器として使えるのでスマホやタブレットの充電もできます。便利ですね。

サイズもコンパクトなので持ち歩きも問題なさそう。登山に限らず荷物は軽いに限りますからね。

 

サントリー 天然水 ラベルレス 550ml×24本

夏場はミネラルウォーターの消費量が半端ないため在庫補充。1本あたり58円はかなりありがたい。

胃腸が弱いので冷蔵庫で冷やさずに段ボールに入れたまま保管して、通勤中や在宅時の水分補給に活用しています。

最近はコンビニでも常温のミネラルウォーターを売ってるところもあって助かりますね。

 

ロジクール PCスピーカー Z200nBK

8年前に同じロジクールのスピーカーZ120を買って愛用してます。

価格の割に丈夫で長年よくもってくれてるんですが、さすがにそろそろ買い替えようかということで上位機種のZ200Nを購入。

上位とはいえ4,000円切ってますからね。Z120がコスパ良すぎるんですよね。

動画や音楽でどれぐらい音質に差が出るのか楽しみです。またレビューしますね。

 

七人の侍(2枚組)[東宝DVD名作セレクション]

以前から観てみたかった黒澤明監督の名作。

いろんな作品にオマージュされたり、ハリウッドの名監督たちが絶賛しているのを聞いてずっと気になっていたんですよね。

評価の高い黒澤作品の中でも名作中の名作と言われる七人の侍。手元に届くのが楽しみです。

 

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [Blu-ray]

これまた以前から観たかった映画作品。

押井守監督が自分の作りたいものをゴリゴリに詰め込んだ出世作とのことで、こちらも名作との評価が高くて気になってました。

これを見ると夏を思い出すなんてレビューを見たら買わざるを得ないですよね。こちらも届くのが楽しみ。

 

他にも追加で買ったものがあれば追記していきます。お楽しみに。

【登山ルート解説】冬の金剛山に氷瀑を見に行きました【ツツジオ→山頂→タカハタ】

何のためにチェーンスパイクを買ったのかって?

それは冬の金剛山に登るためさ!

ということで雪がとけないうちに登ってきました。

【ルート】登り:ツツジオ谷 下り:タカハタ谷

金剛山には千早本道・伏見峠ルートで2~3回登ったことがありますが、

  • 少し難易度の高いルートにも挑戦したい
  • 氷瀑が見られる時期がそろそろ終わりそう
  • 千早本道の階段に飽きた

などの理由で今回はツツジオ谷から登ってみることにしました。

金剛登山口バス停からスタート、ツツジオ谷へ

河内長野駅から南海バスに乗り「金剛登山口」で下車して登山スタート。

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バスを降りたら来た道を戻って右に入り登山口へ。

歩いていくとモンベルと豆腐屋さんが見える分岐点に突き当たります。右に行けば千早本道ですが、今回は左へ。

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しばらく舗装された道を進みます。いい雰囲気の登山用品店が目印。

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しばらくアスファルトを歩くと分岐があるので右へ。

いきなりロープ付きの細い道が出てきます。

ロープを伝って細いところを歩いてみたくなるところですが、途中の黒くなっているところは凍っておりめちゃくちゃ滑ります。

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というか実際僕が滑り落ちました。身体もカメラも大したダメージはありませんでしたが…危ないところでした。

ここは万全を期して下に降り、土の道を行きましょう。しばらく歩くとまたまた分岐。ここは丸太橋を渡って右へ。

ちなみにここで左に進むと下りに使う予定のタカハタ谷に向かいます。

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ツツジオ「谷」ということでひたすら沢沿いを登っていきます。

しばらくは軽アイゼンなしでも大丈夫でしたが、ここから先に舗装路はありませんので早めに装着したほうがいいでしょう。

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このあたりのロープを使うような場所は初めてだったので楽しみながらもドキドキしましたね。

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ここ以外にもロープや手足を駆使して登らないといけない箇所や、足の置き場を考えて進まないと危険な場所も多々あり。

正直これまで登ってきた低山やルートとは難易度がワンランク違うと感じました。自分の体幹の弱さや足の上がらなさを痛感しましたね。笑

雪のない季節ならもう少し危険度は下がるかなと思いますが。

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一回り二回りぐらい上の年齢の方がスイスイと登っていくのを見て、自分の経験不足と体力不足を痛感しました。もっと鍛えないとダメですね。

凍りはじめた沢沿いを登り、氷瀑へ

先ほどの岩場を越えたあたりから足元の土が凍ってきます。ここからは完全に軽アイゼン必須です。

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標高を上げていくにしたがって沢も凍りはじめました。

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余裕がなくてあまり写真は撮れてないんですが、けっこうこの辺はキツかったです。

狭い足場を大きく足を上げて踏みあがる箇所や、ロープ・木の枝や根っこを掴んで上がっていくようなところもありました。

とにかく全身使いながら必死で登っていました。

で、実際ここでまた落ちかけました。ロープがなかったら危なかった。滑落事故も実際に起きているとのことで、本当に気をつけないといけないですね。

そんな感じで一歩一歩慎重に登っていくと、沢沿いに人だかりが。

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突然あらわれた氷瀑。本当にきれいで幻想的な光景でした。

自宅から1時間で行けるところにこんな場所があるなんて、今までなんで知らなかったんだろう…。

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山頂小屋のおじさん曰く、氷瀑は明日ぐらいまでやね~とのだったのでちょうどいいタイミングで登れたようです。ラッキーでした。

4人組の方から写真撮影を頼まれたり、自分の写真も撮ってもらったり、ひとしきり氷瀑の写真を撮って満喫しました。

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名残惜しかったですが時間も限られているので山頂に向かいます。

引き続き沢沿いをグイグイ登ります。平坦なところが少なく息を入れるところが少ないので、うまく休憩を入れながら登っていきました。

山頂広場に到着。増える雪だるま

さすがに疲れてきたな~というところでようやく山頂に到着。金剛山の山頂はこの寒さでも相変わらずの人出。賑わってますね。

この日の眺望はあまりよくありませんでしたが、なんとかPLの塔あたりまでは見える感じでした。

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14時も過ぎていたので少し遅めのお昼にします。

メニューは定番のおにぎり2個+ミニカップ麺+ドリップコーヒー。ベンチに座って景色を見ながら食事を楽しみました。

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金剛山の山頂は行くたびに雪だるまが増えていてほっこりします。金剛山の雪だるま愛好家たちはすごいなと思いました。

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山頂では初めて野鳥も撮影することができて嬉しかったです。カラスでしたが。笑

もう一羽のカラフルな小鳥はなんでしょう?ご存知の方がいたら教えてください。

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樹氷もバッチリ撮ってきました。

氷瀑のインパクトとはまた違った趣がありますね。

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1時間ほどゆっくりしていたらもう15時に。帰りのバスの時間もありますのでそろそろ下りることにします。

その前に売店で登山回数表を購入。もう2~3回登ってますがここからあらためてスタートということで。

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タカハタ谷を下って登山口バス停に戻る

下りはタカハタ谷から。

山頂広場の下にあるもう一つの広場の奥から入っていきます。

目印は六地蔵です。下山の無事を祈りつつお辞儀してから通りました。

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こちらも滑りやすい箇所があったり木の根で足を取られたりとなかなかの難コース。

下りは登り以上に滑りやすいので、次の一歩をどこに踏み出すか考えながら慎重に下りました。

疲れも出てきてますし何も考えずにスタスタと下りてると絶対コケますね。

途中の水場で一休み。一口だけ頂きました。

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少し進むと細い岩場。ここが最大の難所ですかね。

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この写真は通ったあとに振り返って撮ってます。ロープを使ってバランスを取りながらこっちまで渡りましょう。

ここを越えると少し道のりが楽になり、登りで通過したツツジオ谷との分岐に出ます。

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僕はここでもうチェーンスパイクは不要と判断して外しました。ここからは登りと同じ道を戻り、登山口のバス停に戻るだけです。

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バス停でしばらく待ち時間がありゆっくり待っていたら、突然雪が。大阪の都市部では見ない「積もる」雪の降り方でちょっとテンションが上がりました。笑

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振り返ると初心者の自分にとっては少しハードなルートだったかなと思いますが、経験としてはとても実りの多い登山でした。

なんとか今回も無事に下山できてよかったです。

金剛山 冬のツツジオ・タカハタルートまとめ

  • 軽アイゼン必須。持ってないなら絶対に行かないこと
  • 千早本道や伏見峠とは一段レベルの違う登山が楽しめる
  • 冬は難易度・危険度ともに増す。計画は慎重に
  • 淡々と歩くというよりは手足をしっかり使って登っていく
  • 平坦部分が少なく歩く距離は長くないが一気に登って一気に降りる
  • 氷瀑はいいぞ!樹氷はいいぞ!

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金剛山へのアクセス

南海高野線「なんば」駅から「河内長野」駅まで急行で約30分。

河内長野駅前から南海バス「金剛山ロープウェイ前行き」に乗り換え、「金剛登山口」で下車。

金剛山へは南海電鉄から「金剛山ハイキングきっぷ」という電車・バスの割引きっぷが出ていますので、こちらを使うとお得です。

(例)なんば駅から乗車した場合 往復大人2,150円→1,740円(約20%割引)

www.nankai.co.jp

その他のおすすめ低山紹介記事

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今週のお題「冬のスポーツ」

登山に行く時・中止する時の目安を決めておこう

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この週末は雨予報ということで山には行きませんでした。

美容院へ散髪に行ったり、自宅でこの記事を書いたりして過ごしています。

登山を始めて以来、自分の中で「行く日・行かない日」をぼんやりとルール決めしているなぁと感じたので、記事にまとめてみることにしました。

文章に起こしてみると再確認できることも多いので、自分にとってもいいんですよね。

登山における5つの自分ルール

少しでも天気の悪い日は行かない

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アウトドア系の趣味を持っている人は誰でも同じだと思いますが、平日の仕事中からずっと週末の天気が気になるもの。

週間予報で土日だけに雨マークが付いていてガッカリするのも定番…。

まぁ正直アクティビティによっては多少の雨なら問題ないものも多いです。

例えば自分は釣りもやりますが小雨なら行くこともあります。風の強い日は釣りにならないから行きませんけどね。

ただ、登山に関しては少しでも天気が荒れる可能性のあるときは行かないと決めています。

理由はいくつかあります。

ひとつは危険度が増すこと。私がメインに登っている低山でも、雨が降れば危険度は確実に増します。

いい天気の日に歩いていても落ち葉で滑ったりするわけですから、雨の日に行けばなおさらです。

私はケガせず無事に下山することが一番の目標です。そういう意味で悪天候の可能性が少しでもある日は控えるようにしています。

山の天気は変わりやすいので、平地の2割増しぐらいに重く考えています。

あとは写真が気軽に撮れなくなることですね。

雨の日だからこそ撮れる写真もあるとは思うんです。でもあんまり雨の登山中に写真撮る気分になれないよなぁと思うんですよね。

まぁ私のカメラとレンズは防塵防滴仕様じゃないので、壊したくないのも大きいですが…笑

それも含めて、単純に楽しくなさそうというのも理由の一つですね。

体調に不安のある日は行かない

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僕はプロフィールにも書いてあるとおり、重度ではないですがメンタルの病気を抱えています。定期的な通院・投薬もしています。

そういう病気の人は趣味なんてやる気力ないんじゃないの?と思われるかもしれません。

でも逆に「家に引きこもってちゃいけない!」「趣味でストレスを発散しないといけない!」という思いに駆られることがあるんですね。

そんなことを考えている自覚のあるときは「今は心と体を休めるときなんだ」と考えて、意識的に自分にブレーキをかけるようにしています。

そういう急かされるような気持ちで山に登っても心が落ち着かないですし、なにより危ないですからね。

もちろんシンプルに体調が悪い日も行きません。「山は逃げない!」と自分に言い聞かせてしっかり休むことにしています。

行程に無理があると感じたら行かない

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基本的に午前中から登って、お昼ごろ山頂に着いてランチとコーヒー。16時ごろまでには下山するというのが僕の基本スタイルです。

車を持っていないので公共交通機関で移動して登山口までいくわけですが、自宅から遠方だったりアクセスの悪い山は上のスタイルではどうしても無理が出てくる場合があります。

朝早く出発するのは構わないのですが、下山が後ろにずれ込みそうなときは行かないことが多いです。

暗くなればそれだけ危険が増しますし、疲れている下山時ならなおさらです。

また、バスの本数が少ないような場所だとそれに合わせて焦って下りるなんてことがあり得ます。

そうなると山頂でゆっくりできなかったり、そのへんで足を止めて写真を撮ったりっていう余裕がなくなるんですね。

そうなると日帰りで行ける範囲の山って限られてくるんですが、今はまだそれでもいいかなって思っています。

車使えば解消できるならカーシェア使えばいいし、今後遠方の名山に行ってみたくなったら旅行も兼ねて泊まりで行けばいい。

行けるだろ、大丈夫だろで行動しないことは肝に銘じてます。真っ暗な山道を下りるのはごめんです。

他に優先すべきことがある日は行かない

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登山は大切な趣味ですが、それだけのために生きてるわけでもありません。

社会人なら休みの日に済ませておきたい用事もありますし、家庭の事情もあるでしょう。もちろん友人との人間関係も大切です。

それらを蹴っ飛ばしてまで山に登ること(というか趣味全般)に執着したらダメだよなぁというそれだけの話です。

そういうのを無視して山登っても集中できないんで危ないし楽しくないんですよね。

うまく言えないんですけど、心残りなくスッキリした気持ちで山を楽しみたいなという感じ。

やるべきことは後回しにせず、ちゃんと消化してから山に行こうっていうのは心がけてます。

現地に行ってから途中で撤退したっていい

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幸いそういう事態になったことはないんですが、上に書いた類のことが現地で起きてしまったときは迷わず撤退しようと心に決めています。

山頂に登ることにこだわって無理をするのが最悪の選択。

人間、撤退することが一番難しいと言われています。

「せっかくここまで来たんだから…」「進めば何とかなるでしょ、大丈夫!」って考えがちなんですよね。

私も登山に限らず、撤退の時期を見誤って失敗したことがたくさんありました(株とか…)

これはマズいと思ったら心の声に従って退却の判断ができるよう、いつも自分に言い聞かせています。

まとめ:山は逃げない。いつもそこにある

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今回の記事をまとめると「山は逃げない」に尽きます。

山はいつでもそこにあるし、1週間や2週間延期しても待っていてくれます。

確かにその時期しか見られないものもあったりしますが、それはそれ。今回は縁がなかったとすっぱり諦めるのも大事なことです。

こうやって行かない理由ばかり書いてると「万全の状態を待ってたらいつまで経っても行けないだろ」と言われそうですが、逆に言うとこれらの条件に当てはまらないときは当日の思いつきでも飛び出しますよ。

「よっしゃ!いい天気だし早く起きられたしササッとパッキングして登りに行くか!」なんてしょっちゅうです。

ただ自分の中でこういうときは行かないというルールは決めておいたほうがいいなぁとは思います。

そういうのを決めとかないと、どうしてもその時の勢いとか感情に流されてしまいがちなので。

登山を初めたばかりの方は特に、一度自分の中のルールを考えてみるといいかもしれませんね。

【登山ルート解説】雲山峰の大パノラマ。紀泉アルプス縦走【JR山中渓~山頂~JR紀伊】

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大阪にもアルプスはあったんだ!

ということで大阪と和歌山の間にまたがる紀泉アルプスに登ってきました。
中でも展望がいいという噂の雲山峰の展望広場が目的地です。

山中渓駅→雲山峰三角点→紀伊駅ルート

「雲山峰」は「うんざんぽう」と読みます。標高3,000mぐらいありそうなカッコいい名前ですが490mしかありません。

しかし「アルプス」「縦走」というだけあり歩く距離は長く、なかなかの手ごたえでした。

バスなどを経由せずJR阪和線の各駅から直接登れることや、低山ながら雄大な景色を楽しめるのも大きな魅力ですね。

下山に関してもJRの駅まで徒歩で降りられるので本当に便利。今回は山中渓駅から登って紀伊駅に降りるルートを選びました。

JR山中渓駅からスタート、まずは第一パノラマへ

JR山中渓駅の改札を出たら道路沿いに右に進み、踏切を越えて登山口に向かいます。

親切な看板があるので迷うことはありませんでした。

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高速道路の高架下を通ると登山口に到着。

雲山峰に向かう紀泉アルプスの登山ルートは、
「銀の峰ハイキングコース」の一部になっており途中まで同じルートを通ります。

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いきなり結構キツめの登りが来ますので、あまり飛ばさず頑張りましょう。
ちなみにこの辺はシダ植物の楽園みたいになっていました。ジャングルみたい。

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少し登るとさっそく雲山峰方面と「銀の峰コース」の分岐点が現れます。

そのまま雲山峰に向かってもいいんですが時間に余裕があれば右に曲がって、
ぜひ第一パノラマに寄り道してみてください。

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泉州・関西空港から大阪市内、神戸方面や明石海峡大橋まで見渡せる絶景が見られます。
あまりにも絶景過ぎて「もう今日これだけで帰ってもいいかも…」ってちょっと思いました。笑

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本当は上まで登ってからと思っていたんですが、誰もいないし眺望は抜群だし、少し早めのお昼ご飯をいただくことに。

メニューはいつものやつ。おにぎり2個&ミニカップ麺です。

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この日は空気が澄んでいて見通しが良かった半面、風が強くてじっとしてるとだいぶ体が冷えてしまいました。

風が強いのは海が近いからというのもあるんでしょうね。

シングルバーナーは強風に弱いのでご注意を。ST-310はダイソーグッズで風防化できるのでオススメです。

食後のコーヒーもしっかり頂いて、雲山峰方面に向かいます。

雲山峰までは細く長い道が淡々と続く

元々がさほど高い山ではないので、基本的にはゆったりとした登りが続きます。

ときどきグッと標高を上げるような場面もあり息が上がりますが、
すぐ平坦な道に戻るのでそんなに苦しいということはなかったです。

小さくてもアルプスというだけあり、アップもあればダウンもある縦走という感じに近いですね。

この辺りは展望も少ないので植物の写真が多くなりました。

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全体的に細めの道を淡々と歩きます。

これはすれ違うの無理だな~という箇所もありますが、とりあえずほとんど人がいないので問題ないです。

寒い日だったにせよ、天下のYAMAPで1人しかすれ違わなかったのは驚き。

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そんな感じでときどき立ち止まってはシャッターを切り、また黙々と登っていると、
大阪湾側に突然の絶景スポットが出現!

鉄塔と電線が目の前にありちょっと残念ですが、それも含めて一つの風景。
先ほどの第一パノラマよりは西寄り、泉州方面の海を一望できました。

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このあたりからは木々の隙間から海を横目に望みつつ、
先ほどまでとは一転、山頂に向けて一気に標高を上げていきます。

ここまで歩いてみて感じたんですが、けっこう足元に岩が露出しているところが多いんですよね。

金剛山系とは少し地質が違うのかな?足を取られないように慎重に歩いていました。

雲山峰の三角点に到着!経由して展望広場へ

先ほどの絶景スポットから30分ほどで雲山峰の三角点に到着!

とはいえ三角点周辺はあまり展望がなく、達成感も少な目でわりとあっさりした感じです。笑

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写真撮影もそこそこに、この先の展望広場・六角堂を目指します。
先に進むと地蔵山分岐に差し掛かりますので、標識に従って六角堂方面へ。

ちなみにここを曲がると井関峠に向かうルートに入ります。

私は紀伊駅に降りましたが、井関峠から六十谷駅に降りる方もけっこうおられるようです。

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地蔵山分岐から少し進むとすぐに視界がパッと開けます。青少年の森展望広場に到着です。

紀ノ川から和歌山市内、紀伊水道方面まで見渡せる大パノラマ!

他に登山客もおらず、絶景を独占させてもらいました。

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こういう広い景色のところに来ると、上の写真みたいに広角側でドーンと撮りたくなりがち。

でも迫力はあるけど主題がよくわかんなくてボヤけた写真になりがちなんですよね。

あえて望遠ズームで切り取ってあげたほうが、自分自身しっくり来る写真が多いなと感じました。

こればっかりは主観だし、写真を見る人の好みにもよるんでしょうが…。

というわけでここからの3枚は望遠ズームに付け替えて撮ってみました。うーん、やっぱりこっちのほうが好きかな。

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広角レンズを上手に使える人って尊敬します。

なんでも枠の中にに入れられてしまうがゆえに奥が深いです。

細く長い道を藪をかき分けながら下山。JR紀伊駅へ

展望広場でゆっくり景色を楽しんでいたらもう15時前になっていました。

まだ日も短い時期なのでそろそろ下山することにします。

展望広場の先にある六角堂を横目に下山ルートへ。

しばらく歩くと三叉路が出てきますが右の役ノ行者堂方面には向かわずまっすぐ進みます。

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ここからは特にややこしい分岐もなく道なりに山を下っていきます。
ときどき左側に出てくる「国鉄紀伊駅へ」の看板に従って進んでください。

というか国鉄がJRになってから30年以上経ってるんですけど、
少なくともそれ以上前からここにあるっていうことですよね…?

山を登ってると時代感を感じる看板がけっこうあって楽しいですよね。

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このあたりから藪の間をかき分けるような細い道が続きます。

冬場なのでそんなに苦でもないですが、草伸び伸びの夏場はちょっと大変そうです。

藪の隙間から紀ノ川方面の景色もチラッと見えてよきです。

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最後は竹藪を抜けて紀伊駅側の登山口に到着。

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トンネルを抜けると阪和道の紀ノ川SAがちょうど目の前に。

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高架下を抜けて田んぼ混じりの住宅街を歩いていくと紀伊駅に到着。

この日もケガなく無事下山できました。お疲れ様でした。

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雲山峰のポイントまとめ

  • 低山ながら眺望良し!
  • 海と山の景色、両方が楽しめる
  • JR阪和線の各駅から直接登れるアクセスの良さ
  • 急な上り下りは少ないがそのぶん歩く距離は長め
  • 真冬でも軽アイゼンは不要
  • 第一パノラマの眺望だけ味わって帰るのも全然あり

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雲山峰へのアクセス

JR阪和線「山中渓」駅で下車。

大阪・天王寺方面からは関空・紀州路快速で乗り換えなしで行けます。

8両編成の前4両は日根野駅で切り離され、関西空港に向かってしまいます。必ず後の4両に乗りましょう。

帰りの紀伊駅も紀州路快速停車駅のため、大阪方面まで乗り換えなしで帰れます。便利ですね。

その他の低山紹介記事

【登山ルート解説】ポンポン山でプチ雪山登山を堪能【神峯山寺~本山寺~山頂】

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京都市内でも積雪があった翌日ということで、高槻のポンポン山に残雪を求めて登ってきました。

この冬は本当に寒いですね。

神峯山寺~本山寺~山頂 往復ルート

高槻側から登るルートは複数あったのですが、大雨による土砂崩れの影響で現在は神峯山寺からのルートしか使えません。ご注意を。

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神峯山口バス停から登山開始

JR高槻駅北口から市営バスに乗って神峯山口で下車。20分ぐらいかな。

1時間に2~3本走っているのでアクセスはなかなか良好です。

バスを降りたら道路を渡って向かいの道をまっすぐ進んでいきます。

すると看板が出てきますのでそれに従って路地へ。奥に登山道入り口の扉があります。害獣対策のため、しっかり閉めてから先に進みましょう。

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丸太でできた階段をトントンと上がっていきます。いい雰囲気。

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階段を上り切るとアスファルトの舗装路に出ます。道に沿ってしばらく歩いていると、神峯山寺の仁王門が見えてくるはずです。

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境内を回るのはまたの機会にして、金剛力士像だけご挨拶させていただきました。

黒い吽形像は2017年に修復されたばかりだそうで、その光沢と眼力に圧倒されました。

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仁王門をあとにして、再び舗装路を本山寺方面へ歩いていきます。

本山寺まではひたすらアスファルトです。堅めのトレッキングシューズはちょっと歩きづらいかもしれませんね。

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少し歩くとコインパーキングがあります。車で来る人はここに停めるのがオススメ。

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ここから本山寺まで本当にずっと舗装された道をひたすら登っていくだけなのであんまり書くことがないんですが…

それでも静かなところで美味しい空気を吸ってるってだけで登山は楽しいですね。

通勤電車や街の雑踏でいろんな音に囲まれて暮らしてるから、ハァハァ言ってる自分の呼吸しか聞こえないのが心地良い。

ふと足を止めて道端に生えてる杉林や苔を眺めたり、写真を撮ったりするのもいいですね。

ああ、いつも気ぜわしく生きてるんだなぁって実感します。

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本山寺を抜けて山頂へ。一気に雪が増えてくる

本山寺に近づくにつれて道路脇に積雪が目立つようになってきました。

これは上まで行くとけっこう雪が残ってるのでは…?という期待に駆られます。

ちなみに本山寺手前にもコインパーキングがあります。

足腰に自信がなかったり、サクッと山頂まで行きたい人はここまで車で上がってきてもいいですね。

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この駐車場から少し登っていくと本山寺経由と山頂に直接向かうルートの分岐点があります。

このあたりで一気に積雪量が増えました。ご覧の通り足元も真っ白です。

さすがにちょっと危ないなと感じたので軽アイゼンをここで装着。

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せっかくなので本山寺の境内を経由するルートを選びました。境内もかなり雪が残っていました。

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境内を抜けるとこれまでのような舗装路ではなく土の上を歩く登山道に入ります。ここから本格的に登山っぽくなってきますね。写真だけ見ると完全に雪山です。

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標高が上がるにつれて更に積雪量が増していき、ほとんど土が見えないようになってきました。

南大阪に住んでいるとまず見ることがない積もり方にはしゃいでしまい、思わずフカフカの雪に手を突っ込む僕。

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樹氷(って言ってもいいんですよね?)も見られて、すごく感動しました。
雪の降らない土地の人間からするとこれだけ真っ白な世界って本当新鮮なんですよ。
本当にいいタイミングで来れてラッキーでした。

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ポンポン山登頂!

雪道をザクザクと踏みしめながら登っていくと、ようやく山頂です。
ややこしい分岐点などはないのでわかりやすかったですね。

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展望は低山と思えないぐらいのパノラマ!
この寒さでしたがけっこう他にも登山客の方がいて、
なかなか人気のある山なんだなぁと思いました。

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大阪市内・京都市内方面はモヤッていて見通しが悪かったのが残念。
枚方と長岡京あたりまではよく見えました。それでも充分いい景色でしたよ。

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遠くに見える山もうっすら雪化粧していて綺麗でした。山の名前がわからん…

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こんな時期でも実をつける植物があるんですね。雪が積もってとても綺麗でした。お気に入りの一枚です。

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山頂でお昼ごはんを食べました。
メニューはいつもどおりおにぎり2個+ミニカップラーメン。

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愛用のシングルバーナー(SOTO ST-310)でお湯を沸かします。
荷物を考えると魔法瓶もありなんですが、ここは僕のこだわりです。笑

1つ目のおにぎりは普通に食べます。
2つ目はカップ麺の残り汁にぶち込んで、ラーメンライスにしてかき込みます。
残り汁の処理もしなくて済むし温まるし一石二鳥です。オススメですよ。
ラーメンライス用のおにぎりの具は肉系にするのがポイント。

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これって冬の登山あるあるだと思うんですけど、
山歩いてるときより山頂で座ってご飯食べてるときが一番寒いんですよね。
やっぱり身体動かすのって暖まるんだな~と思いました。

同じルートで神峯山口バス停まで下山

お腹も膨れて山頂の景色も一通り満喫したので下山することにしました。
歩く距離や帰りのアクセスを考えて、今回は登りと同じルートで下山。

お昼が過ぎ気温も上がってきたからか、
行きはまだ真っ白だった山道や本山寺の境内もすっかり雪が溶けてベチャベチャに。

本山寺の境内のベンチをお借りして軽アイゼンも外しました。
朝早く出発したおかげで雪景色を満喫できたようです。ラッキーでした。

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本山寺以降の舗装路もサクサクと歩いて神峯山口のバス停に到着。お疲れさまでした。

ポンポン山のポイントまとめ

  • 低山ながら抜群の眺望!
  • JR高槻駅からバス一本で行けるアクセスの良さ
  • 急な登り下りや危ない箇所もほぼないので家族連れでもOK
  • 積雪時は軽アイゼンが必要。お守り代わりに
  • 急登が少ない分、歩行距離は長め
  • 舗装路が多いので堅めのトレッキングシューズだと歩きにくいかも

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登山口へのアクセス

JR高槻駅北口から高槻市営バスに乗って「神峰山口」で下車。乗車時間は約20分。

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【2021年】登山初心者が買ってよかったおすすめ商品ベスト4

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今年は夏以降に心身の体調が安定してきたこともあり、いろんなことに挑戦できた1年でした。その中でもどっぷりハマったのが登山というアクティビティ。

全く予備知識のないところからイチから色々勉強してそれなりにお金も使ったので、せっかくだから記事にしてまとめておこうと思います。

同じように登山を始めようとしているどこかの誰かの参考になると信じて。

買ってよかった登山用品2021

今年登山を始めたばかりの私が「買っておいてよかった~」と心から思った登山関連用品をピックアップしていきます。

モンベル ワオナブーツ

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実は初めての登山は金剛山をスニーカーで登るという適当ぶりでした。

でもそれですっかり山にハマってしまい、さっそくモンベルに買いに行ったのがトレッキングシューズ(登山靴)。

ウェアやザックは他のアウトドア用品でも応用が効きそうだったんですが、シューズだけは専門のものでないと危ないなという判断でした。

で、結果的に大正解だったわけです。

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この記事でも書いてますが、下りで足を取られて軽く転倒しました。スニーカーだったら確実に捻挫していたと思います。

ミドルカットのシューズ+しっかりしたインソールのおかげで無事に下山できました。

これから登山を始めてみようかなと思っている方は、まずはシューズにお金を惜しまず投資してください。

初心者だからこそです。ザックもウェアも大事ですが、まずここにお金をかけてください。

きちんとした登山用品店でスタッフさんと相談すれば、必ず自分の目的に合ったシューズを選んでくれるはずです。

私の登山の目的は登頂することだけじゃなく、無事に下山すること。

そういう意味でも今年一番いい買い物だったと思います。

私はモンベルさんにお問合せフォームからお礼メールを送信するぐらい感動した買い物でした。

SUPERfeet インソール Heritage GREEN

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ワオナブーツと一緒に強くオススメされて購入したのがこのインソール。

「インソールに5,000円~?さすがに高くない?」と感じて結構ためらいました。

ただ、店頭で試着してみたら足首の安定感がデフォルトで入っているインソールとは全く違いました。

通常のインソールも決して悪いものじゃないんです。でも全体的にペラペラのフニャフニャでちょっと頼りないのは否めない。

この商品の一番の特徴は、かかとの部分。かかとを包み込むようなカップ状になっています。

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このカップでかかとをしっかりホールドして、足場の悪い場所や不意のつまづき、急な昇り降りなどでも足全体を安定させてくれます。

そして、そのカップを裏から支えているのがこの部分。

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ABS樹脂でできたボードが土踏まずから踵にかけて接着されており、インソール全体のベースとなっています。

このボードのおかげで踵が左右にフラフラすることなく固定できているんですね。

このインソールを入れるのを忘れて岩湧山に登ったときは、こいつのありがたみを身にしみて感じました。次の日の疲れ方が全然違いました。笑

店員さんには「効果が感じられなかったら返品もOKです!」と言われましたが、返品どころか必需品になってしまいました。いい買い物でした。

参考までにAmazonのリンクは貼っておきますが、信頼できる専門店でスタッフさんにちゃんと計測してもらって買うことを僕はオススメします。シューズと同じ考え方ですね。

普通のスニーカーと登山靴では適正サイズも変わってきますので、充分気をつけてくださいね。

モンベル レインダンサージャケット

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シューズの次はレインウェアだろうということで再びモンベルへ。

「初心者だしゴアテックスじゃなくてもいいよね~」と思ってたはずが、30分後にはゴアテックスのジャケットを持って店を出ていました。恐るべしモンベル。すごいぞモンベル。

これを着てさっそく金剛山に登ったら、「おら!レビューしろ!」と言わんばかりにいきなり低温&風雪の洗礼を受けました。本当買っといてよかった。

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下には裏起毛のインナーシャツに半袖の速乾Tシャツを着てただけ。もう一枚インナーダウンを持っていってましたが、それも要らないぐらいでした。

防風効果とゴアテックスの防水耐性を体感するにはピッタリの山行でした。

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ウェアも妥協せずに買いましょうね。専門店のスタッフさんに「今登ってる山はここで~」とか「これから登ってみたい山はあれで~」とか伝えたらちゃんとアドバイスしてくれますから。

ちなみに私は「ズボンは後でもいいからとりあえずちゃんとしたジャケットを買ってください」の一言で落ちました。

ソト(SOTO) レギュレーターストーブ ST-310

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いやこれも本当に買っておいてよかった。

ゼェハァ言いながら山を登って、山頂で絶景を拝みながら温かいカップ麺を食べて、食後に美味しいホットコーヒーを味わう。

この時間のために山に登ってると言っても過言ではないのです。

そのためにはお湯を沸かすシングルバーナーは必須。そのベストセラーがSOTOのST-310。

このバーナーと、どこでも売ってるカセットボンベと水さえあれば、いつでもどこでもお湯が沸かせてしまいます。折りたためばかなりコンパクトになってかさばらないし、持ち運びもラクラク。

シングルバーナーってもちろん他社からも出てるんですけど、ST-310の四つ足のデザインがメカっぽくて気に入ってます。もちろん性能は折り紙付きです。

 
寒い山頂で温かいご飯が食べられる幸せったらないですよ。着火方法に少しコツがいるので、専用のアシストレバーをついでに買っておけば完璧です。
 

来年に向けて

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まだ登山を初めて3ヶ月ぐらいの初心者ということで、他のアウトドア用品を流用してるのも結構あります。

新しく買ったのはこの記事に書いたものぐらいですね。

と言ってるそばから最近ザックとアイゼンを買い足しました。

まだ使ってないので「買ってよかった」かはわかりませんが、いい相棒になってくれることを信じてます。

これで登山の三種の神器「登山靴」「ザック」「レインウェア」が2021年のうちに揃えられました。

今はアクセスのいい金剛山系の低山で体力づくりと山道慣れに励んでいますが、来年は伊吹山や御在所岳、霊仙山といった関西の名山にチャレンジするつもりです。

来年の山行へのワクワクした気持ちと、その都度また何かウェアだのギアだの欲しくなるんだろうな…という予感もしつつ、2021年を締めくくりたいと思います。

良いお年を。

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今週のお題「買ってよかった2021」

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【登山ルート解説】快晴の岩湧山!黄金のススキに感動【滝畑~山頂~五ツ辻~紀見峠駅】

12月中旬のとある週末、雲ひとつない快晴に誘われて岩湧山に登ってきました。今シーズン2度目の岩湧山。

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いきなり苔を撮る男

【ルート】滝畑~山頂~五ツ辻~紀見峠駅

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滝畑側登山口からスタート!

前回は紀見峠側から登りましたが、今回は逆に滝畑から登ってみました。こっちから登ると感じ方や見え方も違うのかな?とか考えてルート決めるのも楽しいですよね。

というわけで山行スタート。

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滝畑側の登山口

カキザコまでは杉林の中を縫うように坂道を登っていきます。こういう道の木々の間から射す太陽の光が綺麗で好きですね。

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日光の暖かさを感じる

カキザコで左折して一本道をひたすら登る

杉林をしばらく登っていくと、カキザコと呼ばれる地点に到着。ここを左折するとしばらく一本道です。

ところで調べても出てこないんですけど、カキザコってどんな由来があるんでしょうね?

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カキザコとは。

カキザコを過ぎると景色が一変して、木々の種類が変わります。まだギリギリ紅葉の残ってる木もありました。

ちょうどいいベンチがあったので、座って休憩しながら周りの木々の写真をパシャリ。

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残り紅葉も綺麗

この時期になるとだいぶ気温が下がってきて、当然花は咲いてないし木々も枯れ気味になってるんですけど、それでも実をつけてる植物もあるんですよね。自然は力強いなと思います。

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何の実かはわからない。南天?

こんな感じで時々立ち止まって植物を眺めたりしながら登るのが好きなんですよね。

「これは…いい苔だなぁ…」とか独りごと言いながらカメラを構えてるモンベルウェアの男がいたらたぶん私です。通報しないでください。

しばらくするとまた杉林ゾーンに入ります。最後にグイグイっと階段を登ると扇山分岐に到着です。

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杉林って絵になりますよね

扇山・ネバシ谷分岐。ここから山頂まで一直線

階段を登りきって右に折れるとすぐにまた分岐点となる鉄塔があります。ネバシ谷分岐と呼ばれる地点です。

どっちに向かうか少しややこしいんですが、基本的に扇谷から進んできた方向に真っ直ぐのルートと覚えておいてください。

YAMAPやヤマレコを確認しながら慎重に進みましょう。

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THE・人工物

ネバシ谷の分岐を過ぎると岩湧山の山頂まで一直線です。標高が上がってきたからか、少し視界が開けて明るい道になってきます。

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日差しが気持ちいい

こんな道をひたすら真っすぐ真っすぐ登っていくと、木々の間から黄金の景色が!

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あれは…!

一面の黄金のススキ原!岩湧山ってあんまり話題にならないけど、この景色はもっと評価されてもいいと思います。

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何回見ても感動しますね

さて、山頂へはこのススキ原の中を登っていかなければいけません。これがまた角度のある階段でキツいんですよ。最後の試練ですかね。

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長いよ~ キツいよ~

階段は辛いんですが、横をチラリを見ると大阪方面の絶景がちょっとずつ見えてきます。これだけであともう少しがんばれる…!

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昔のロープウェイ跡?こういうのも味がありますよね

山頂に到着!山頂メシとコーヒーを堪能

そんなこんなでキツい階段を登りきったらいよいよ岩湧山の山頂に到着です!ちょうどお昼時だったので、他のお客さんもベンチや地面に座って食事をとっていました。

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景色を見ながらの食事、最高ですよね。

私も空いているベンチを見つけてザックを下ろし、さっそく食事の準備。この日のメニューはコンビニで買ったおにぎりとミニチキンラーメンです。

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調理スタート!

牛カルビおにぎりはミニチキンラーメンの残り汁にぶち込んでラーメンライスにしました!残り汁の処理にも困らないし一石二鳥!これがまた美味いんですよね。

食後はもちろんコーヒー。友人がやってるコーヒー豆屋さんから頂いた挽き豆をドリップしていただきます。

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このお店、時々セールもやってくれるのでよかったらチェックしてみてくださいね。がっつり宣伝。

t.co

しかしきれいな景色を見ながらゆっくり味わうコーヒーのなんと美味しいことか。幸せな時間です。この日は気候も良くて絶好のコンディションでした。

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PLの塔はいつだって私たちを見守っているのだ

気づいたら1時間ほどゆっくりしてしまったので、名残惜しいですが下山することにしました。さらば岩湧山頂。

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さらば絶景

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登頂の証。また来ます。

下山ルートはちょっと暗めでぬかるみ多し。

ススキ原を抜けて今度は階段を下っていきます。

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あの緑の中に入っていくんですね…

山頂から紀見峠側にススキ原を下りたところに唯一のトイレがあります。しっかり用を足しておきましょう。

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貴重なトイレ

ここから東峰を経由して五ツ辻まで突っ切ります。急な下りというよりは散策しながら少しずつ下りていく感覚ですね。

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滝畑側よりはワイルドな感じ

五ツ辻を過ぎたあたりから一気に道が暗くなります。滝畑側よりぬかるみが多く歩きにくい道が多い印象。

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カメラで撮ると実際より明るく見えるので少し加工かけてます。

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湧き水で回復。

暗い道をしばらく行くと多田山作業道の分岐に出ました。ここで大きく左折して根古峰方面へ進みます。

このあたりでだいぶ日も傾いてきました。この時期は日が沈むのが早いので注意ですね。

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長い私。

このあたりはそれほど急な下りもなく、淡々と山道を進みます。そのうちに根古峰に到着。

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ニャー

ここからの下りがかなり急でした。一気に下っていきます。

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これ登るのきつそうだなぁ…

一気に下って三合目に到着。せっかくベンチがたくさんあるので少し水分補給のために休憩させてもらいます。

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三合目を右折して杉林の間を黙々と下っていきます。すると道がとつぜん石畳っぽい道に変わります。

下りの角度自体はキツいんですが、足場が良くなるので断然歩きやすくなりましたね。

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一気に歩きやすくなります

越ヶ滝の分岐を過ぎると完全に舗装道路になりました。キャンプ場方面に向かってスタスタと歩いていきます。

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凍結防止剤とルームミラー。車もここまでは入れる様子

キャンプ場を通り過ぎると南海高野線の線路が見えてきます。あとは紀見峠駅まで歩くだけですね。

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特に関係ないけどキレイな花があったので

そして南海紀見峠駅に到着して無事下山!お疲れさまでした!

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あとがき

本当に気候に恵まれた最高の山日和でした!

これ完全に余談なんですが、この日どうもトレッキングシューズがブカブカするというか、なんか余裕があるなぁと思いながら歩いていたんですよね。

で、よくよく考えたらインソール乾かしたまんま靴に入れずに出てきちゃったことに登山中に気づいてしまいました。笑

そりゃブカブカですよね、インソールないんだから…。それでも足を傷めず歩ききれたので、やっぱりモンベルのワオナブーツはすごい。モンベルを信じろ。

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あと岩湧山は滝畑から登ったほうが楽かな~と今回思いました。距離的にも足元的にも。

もし登山を検討されている方がいれば参考になればいいなと思います。

アクセス

滝畑ダム側登山口

南海高野線「河内長野」駅より日野・滝畑コミュニティバスに乗り換え「滝畑ダム」下車すぐ

紀見峠側登山口

南海高野線「紀見峠」駅下車して左方向、天王神社方向へ歩いていく